『ウィンター・ウォー』予告編
作深夜、アマプラで見た映画。
実は2度目。
同じ『ウィンター・ウォー』というタイトルで、フィンランドとソ連との戦争の映画もあって、この映画も厳しい内容だったけれど、こちらのフランス映画『ウィンター・ウォー』も、かなり厳しい。
宣伝の文言に「もうひとつのスターリングラード」とあるように、第2次世界大戦中、ヴォージュの闘いと共に熾烈極まる激戦地でありましたが、さらに辛いのは、その激戦地がフランスのアルザス地方だということにある。
アルザスは、ドイツに占領支配され、住民たちはナチに強制徴兵され、彼らはマヌグレ・ヌ(或いはマヌグレ・ヌー)と言われ、フランスからはナチへの協力した卑怯者戦犯とみなされた。
しかし、ナチの支配下で強制徴兵を逃れることは、家族、親族までも強制収容所へ行くか処刑されるかの状況で、それを逃れることは困難だった。
この映画は、ナチの支配下のなか、強制徴兵が始まる前に、フランス国軍に志願した兄と、強制徴兵された弟が戦地でまさに、相見えるのである。
胸が詰まる。
アルザス・ロレーヌでナチに強制徴兵された兵士たち、マヌグレ・ヌの人たちの人権回復は2010年まで行われなかった。
ストラスブールにある、フランスとドイツに引き裂かれた兄弟と母の像。