尹 東柱(ユン・ドンジュ 윤동주)の詩集。
『空と風と星の詩』
同志社大学構内には、尹 東柱(ユン・ドンジュ、윤동주)の詩碑があり、多くの韓国人高校生や大学生、観光客が慰霊に訪れるという。
尹 東柱(ユン・ドンジュ、윤동주)の詩碑の、その隣にはもう一人の詩人・鄭芝溶(チョン・ジヨン 정지용、1903-1950) の詩碑が寄り添うように建っていますが、このように朝鮮半島出身者の石碑が2つも建っている大学は日本で他にないという。
同志社大学名誉博士号授与の報道記事。
「十字架」
尹 東柱 윤동주 ユン・ドンジュ
追いかけてきた陽の光なのに
いま 教会堂の尖塔の先の
十字架にかかりました。
尖塔があれほど高いのに
どうすれば登ってゆけるのでしょう。
鐘の音も聴こえてこないのに
口笛でも吹きつつさまよい歩いて、
苦しんだ男、
幸福なイエス・キリストへの
ように
十字架が許されるなら
頸を垂れ
花のように咲きだす血を
たそがれゆく空のもと
静かに流しましょう。
尹 東柱 윤동주 ユン・ドンジュ
追いかけてきた陽の光なのに
いま 教会堂の尖塔の先の
十字架にかかりました。
尖塔があれほど高いのに
どうすれば登ってゆけるのでしょう。
鐘の音も聴こえてこないのに
口笛でも吹きつつさまよい歩いて、
苦しんだ男、
幸福なイエス・キリストへの
ように
十字架が許されるなら
頸を垂れ
花のように咲きだす血を
たそがれゆく空のもと
静かに流しましょう。
(1941・5・31)
※ 著作権の問題があるので、詩「十字架」の翻訳は、Deeplを使い、それを更に意訳しました。