ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ ドイツ以外の国では

 ナチスと日本軍は、まったく同義語だ。

 特に、ドイツ以外の国のTVドラマを見ていると、「ナチスや日本軍じゃあるまいし」と、粗暴な人などへのたとえ話としというか、ブッラクなユーモアというか、そんなセリフを耳にすることがある。

 このあたり、日本人として、あのナチスと同列かよーと思うが、実は同列なんだ。


 最近、ちょっと歴史認識のズレというか、あらためてそうなんだ! 思わされたのは、BBCの刑事物ドラマ「New Tricks」で、イタリア移民でかつてファシストだった人が「ナチスや日本軍とは違う」というセリフを言った時。
 
 ムッソリーニとヒトラーって、全然タイプが異なる独裁者だと思っていたけれど、
 あの当時の、日独伊って、そもそもがそれぞれ相互認識と、国家体制の方向性が、微妙にというか、違っていたんだよね。
 戦後の振り返りの中で、ファシズムとか絶対主義とかいう語彙で、一括りにすべきではないという、いわゆる歴史観に於いて、個別の差違への認識をしっかりしなくちゃいけない。

 
 それで、
 その昔、『アンネの日記』を邦訳するとき、オランダの出版社が難色を示したというが、そのことを、やっぱりわてらは自覚しなくちゃ、いけない、と思うのであります。

 

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