ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『秘術としての文法』 渡部昇一 著  大修館書店

 諸々、切羽詰まってくると、妙なほど余計なところに眼が行ってしまう。

 私の家は、それ自体が古書店バックヤードの形相なのだが、その書棚から発見!!
 ついつい、手に取ってしまう。

 文法は学生時代から、全然、好きじゃないけれど、秘術っていかにも嘘っぽい感じが、これまたいかにも渡部昇一的でイイ感じ。

                   

 なんと1977年5月に買ったと記されている。
 あの頃、渡部昇一、すっごく流行っていたからなぁ。

 今も生きているんだろうか、なんて思いながら、ページの角を小さく三角に折っているところを開いてみた。
 あの頃、ポストイットなんて、発明されていなかったからね(^_^;)


 「世界最大の言語戦争 ルーテルの勝利」という章。
 これ、かなり面白かった!!
 初めて読んだと思うぐらい、内容はとことん忘却。
 否、当時はまったく理解していなかったのかも知れない。

 ラテン語の聖書を自国語で翻訳するってことが、いかに重要だったかが、わかる。
 独占されていた知性を、大衆のものにするってことだったんだね。


 深夜、渡部昇一、降臨!!

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