去年上半期の芥川賞作品
人とは、どんな存在か、というか、人とは、何によって「生きとし生けるもの」かという、テーマで書かれたものなのだろうか。
前半の記述は、なかなか面白かったが、後半になってがっかりだ。
取って付けたような、セリフのやりとり。
イントロの部分、
死んだ小鳥を、焼き鳥にして食べようという発想について、読み手の絶句は、それが子どもの時の主人公の、口からはっせられた表現だからだ。
子どもって、やっぱり、どこか価値観が固定化されていない。
このシーンを読んで、私は自分の息子を水族館へ連れて行った時のことを思い出してしまった。
あれは息子が3歳ぐらいの時だった。
水族館の水槽の前で、水槽を指さし、食べたいと言ったのだ。
息子にとって、「展示物」ではなく、魚はあくまでも、喰うものだったのだ。
それで、思う。
30歳もおおいに過ぎた人間から、セックスを交尾といい、子どもをつくることを、人類を増やした方がいいかと、問う主人公のセリフには、鼻白んだ。
これは、いわゆる、「奇を衒う」というやつ、ではないのかと、私は作者の心根を疑うのである。
ああ、「知に働けば」ろくなことはない。
人は、役割によって生きるものだという一面は、それも人間の一面だ。
後半のチャラさには、笑えもしないつまんない展開だった。
結末なんか、もう予定調和そのもの。
ほんと、前半の描写力がいいだけに、残念!
なんだろうね。
これが芥川賞。
<追記>
昨日、この偏見と独断ブログのトップ10を記した。
その途端、一気に、いとうみくの『二日月』『アポリア』『車夫』の訪問数が増えた。
いとうみく、強いなぁ。
ところで、いとうみくに興味のある方々、これ、読みました?
これは、小学生の圧倒的に読まれており版を重ねています。
大人、つまり母にとっても、読んだ方がいいかもの一冊。
っていうか、私は、多分このブログでまだ、『かあちゃんの取扱説明書』について、一筆も書いていないけど、ほんと、読んだ方がいい一冊です。
なぜ、子どもたちが、圧倒的に支持するか、理解できると思う。
っていうか、私は、子どもがこの本が大好きなことを、母たちに、理解して欲しいと思う
<とってつけたような、追記2 (^_^)v >
ポジャギ用韓国生地端切れで製作された小物用袋。
先日、ソウルへ旅した折に買ってきたが、結構、気に入っている。
観光みやげというものには、だいたい日本の温泉はじめ、諸外国にも、ろくなものがないが、これは色合い、デザイン、作りも良い。
ああ、ソウル、また行きたいなぁ。
<追記3>
昨日のかぼちゃは、スープをどうにか、今日の晩ごはんで消化した。
でも、まだ冷蔵庫に、かぼちゃの煮物が残っている。
いっそ、マッシュにして、片栗粉(北海道ではデンプンという)を混ぜて、かぼちゃだんごに変身させようか。
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