ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ ひいな、みっけ!!  Oh my Hi〜inaaaa〜〜〜!

 そうだ!
 お雛様を飾ろうと思ってから、家中、探し続けていた。
 2年前に札幌へ戻ってきたときに、本来、置いていた場所から移動して、それ以来、行方不明。

 幾日も幾日も、探す視点を変えてみようとか、まさかここにはしまわないよねというところまで、とにかく家中、探した。

 もう、探す場所がなくなって、きっと、間違って捨てのだろうと諦めた時、何気に書棚の下段の隅奥に、目が行った。

 それは、まるで、お雛様が、「ここだよっ!」て、合図をしてくれたような感じだった!!


 奥と前に二段構えで本が立っており、その本の上には更に本が横積みされている。
 その横積みされている本の僅かな隙間から、奥に本ではないものが、目にはいった。
 何度も、何度も、見たところだったけれど、前面の横積みの本を引っ張り出すと、その奥に、なんと、発見!!したのである。

 箱には、2年分の埃がのっかていた。  





 ひな祭りは、過ぎてしまったけれど、今日、一日は飾っておこう。 

 20年ぐらい前、我が家は男ばかりなので、自分のために買い求めたものである。




 いとうみくさんの『ひいな』(小学館)  

 町の駅舎に飾られたお雛様のお話し。
 だれも注目してくれないので、すっかりふて腐れてしまったひいなと、飾られなくなったひな人形のドラマチックなファンタジィ。
 表紙のダンシング女雛が、何気に可愛い!!
 

 実家の納戸に、もう半世紀も飾られていないひな人形がある。
 亡き母のものだから、100年ぐらい前のひな人形だろう。
 実家に住んでいる姉も、段飾りは面倒だと言って、ガラスのケースに入った内裏びなを買って、そればかりを飾っている。

 実家のひな人形も、納戸の木箱のなかで、ふて腐れているにちがいない。







 

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