蝶の目から見た絵本。
いわゆる科学絵本のジャンルかな。
1ページ、1ページが楽しい。
たとえば、このページ。
横開きなんだけど、このページは縦使い。
こんなページもあります。
小さな読者にとっては、つい、見ちゃうような文章のレイアウト。
いいですね−。
私は、子ども時から、不思議がいっぱいで、それが当時の私には、大問題でした。
たとえば、
太陽はまぶしくて見つめることもできないのに、夕陽はなぜ、みつめることができるのかとか。
はたまた、夕陽はなぜ、あんなに赤くなるのかとか。
たとえば、
血液は同じ型でなくては凝固すると、学校で習ったのですが、では、なぜ、無差別に人の血を吸う蚊は、生きていられのかとか。
たとえば、
物質は元素で、できていると言い、確かに机は物質で元素でできている。
では、この木でできている机の木は、生物として細胞から成り立っているわけで、その細胞がいつの段階で物質の元素になったのかとか。
たとえば、
色の三原則は、赤、黒、青で、私の見ている色は、光の屈折で“色”として存在するという。では、絵を描くとき、自分の意志で選んだり調合したりする絵の具の色は、なぜ“色”として存在するのかとか。
そんな、不思議な問題が、子どもの時分、自分のなかで渦巻いていた。
そんなことに、ちゃんと、応える絵本があれば、なんと嬉しいことか。
その疑問を解く一冊がこれ!
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