『アルネ』です。
この『アルネ』は、実は、昭和39年出版の『少年少女世界名作文学全集』に収録されているんですね。
児童文学の扱いです。
いわゆる成長物語ビルドゥングスロマンですね。
当時の編集者、監修者の、子どもへの知性というか教養というか、そういうことに対し、とても理想高く真面目に取り組んでいたことを感じます。
今なら、「子どもには難しい」とか「子どもには理解できない」で、一蹴されること間違いないです。
それで『児童文芸』に連載している次のエッセイを『アルネ』について書こうかと思ったけれど、当時、児童書の単行本で出版されておらず、しかもこの全集の表紙にタイトルの表記がなく、書影掲載には難しいんだろうなと、なんとなくがっかりしています。
ビョルンソンは、ノールウェイの国歌の作詞をし、紙幣の顔にもなった人で、イプセンと並び称される文豪なんですけれど、日本ではまったく無名。
お気の毒です。
私にとっては『アルネ』は大好きな物語ですけれど。
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