今、私は、アルザスについて、書いている。が、極めて不調。 なぜ、ナチの侵攻をフランスが黙認したのか、それが分からない。アルザスのアイデンティティに思いを馳せる……。 原点に返ろうと、本棚を探す。増田四郎は、一橋の学生時代の阿部謹也の先生である。 視野が、開ける思いがする。 ゲルマンとは、なんなのか、ほんの少し、道が見えたような気がする。錯覚じゃないことを、念じる。