ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ 村上しいこさんといとうみくさんのzoom対談

コロナ禍で延期になっていたのが、今日の14時からzoomで行われた。

 

60名ぐらいの人が参加していた。
村上しいこさんも、いとうみくさんも、お話しが上手くて、内容も面白く興味を持って聴いた。
しいこさんのデビューのきっかけには、笑った。
商売をしていて、それが潰れて、とにかくお金が欲しくて、懸賞金ありの募集ばかりを狙った投稿したら、ついに優秀賞になったけれど、作家になることは考えていなかったから、それからが大変だったというお話しには、笑った。
現在は押しも押されもせぬ、売れっ子児童文学作家である。

取材の話しも笑った。
いとうみくさんには『車夫』という作品があって、この時は、淺草で人力車を追いかけ回して、どういう説明をするのか、ストーカーのように、調べたというと、村上しいこさんは、高校の文化祭にもぐりこんで、普通の高校生がどんな会話をしているのか、耳をダンボにして、盗み聴いていると言っていた。

明確に取材をさせて下さいとお願いする場合と、しない場合と、ケーズバイケースというところだろう。

 

作品を執筆するに当たって、その作品と向き合う姿勢で、いとうみくさんが、読者については、考えていない。主人公のその人を知りたくて書いていると言っていた。
そうなんだろうなと思った。
いとうみくさんの作品は、幼年ものからYAまで、そう思う作品ばかりだ。


コロナ禍の影響で、お二人とも、今年の出版は、少なかったけれど、来年は、今年の分も合わせて、ドドッと出るようだと言っていた。

zoomの良い所は、参加する人が、公演の土地以外、海外からでも参加できることだ。


村上しいこさんの6月に出版された新刊。

 

いとうみくさんの、来月10月中旬に発売の新刊。

 

 

<追記>
書くということは、私の場合は、長い時間をかけて、頭の中で殆ど成立してから、パソコンのキーボードに向かうんだけれど、そこから打ち出される文字が、あらかじめ頭のなかで想定していないことが、大概、起きる。

いとうみくさんが、彼女が設定したにもかかわらず、その主人公を知りたくて書く、という言葉は、とても腑に落ちる。

キーボードを叩いていて、こんな風に展開しちゃうけれど、と自分が書いているのにも関わらず、その方向性に、目を見開かされるときがある。

書かなくちゃ、わからないことある。
書いて、わかることがある。
不思議だ。

 

 

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