昨日は私ども(社)平田青年会議所の5月例会でした。
例会事業では東京ディズニーランド元スーパーバイザーでいらっしゃる中村克氏(㈱外部の専門家 代表取締役)に「ディズニーランドに学ぶ組織と人材育成」~組織強化へ向けてのディズニー的アプローチ~と題したご講演をいただきました。
講演では「ディズニーの仕事とディズニー的教育」「個人と組織の特質を知る」「個人の力の終結を組織の力に」というお話がありました。
今、様々なテーマパークがある中、東京ディズニーランドの入場者数は群を抜いています。
そのディズニーの考え方(方式)を学ぶことができました。
私は8年間、東京の葛西に住んでいました。ディズニーランドには車で5分ほど、というたいへん近い場所です。そう言えば、家内と子どもは自転車でよく遊びに行っていました。
長くなりますが・・・以下は有名なディズニーランドでの話しです。
ある時若い夫婦が東京ディズニーランドを訪れました。二人は食事をとるため園内のレストランに入り、ウェイトレスはマニュアル通り、二人づれを「カップル席」へ誘導し、注文をとりました。
二人はそれぞれの注文をし、最後に何か言いづらそうに「お子様ランチもください」と言ったそうです。ディズニーランドでは、九歳以下でないとお子様ランチの注文はできないのです。
ウェイトレスは失礼のないよう丁寧にその規則を説明し、注文できないことを伝えると、二人は顔を見合わせ、大変落胆した表情になったそうです。
これは何かある、そう感じたウェイトレスは「もしご注文できたら、どちら様がお召し上がるおつもりだったのですか?」と聞くと、奥様がこう話されたそうです。
「実は一年半ほど前にこのレストランに主人と来たことがあります。その時私のお腹には赤ちゃんがいました。主人と二人で食事をしながら、『お腹の中の赤ちゃんが生まれて、スクスク育ったら、ここでお子様ランチを食べさせてあげたいね』そう話していたんです。でも残念ながらその子は一歳を迎えることができずに亡くなりました。今日はあの子の一歳の誕生日なんです。」
東京ディズニーランドはマニュアルがきっちりしており、大変規則に厳しい組織です。しかしウェイトレスは何とかこの二人に喜んでもらいたい、その一心から出た彼女の言葉は、
「お客様、大変失礼致しました。あちらの席にお移りいただいてよろしいでしょうか?」そう言い、「カップル席」から「ファミリー席」へと誘導し、二人の間に子ども用のイスをソッと入れたそうです。
そして店長に事情を説明し、「お子様ランチの注文を取らせてください」と懇願しました。店長にとって規則違反は致命傷なのですが、ニッコリ笑って「いいよ」と言ってくれました。
ウェイトレスは二人の若い夫婦の間に入れた小さなイスの前にお子様ランチを運びました。
いかがですか?
マニュアルというものは物事を均一に早く行うのには非常に便利なものです。
ディズニーランドにもありますが、規則を守れ!というものではなく、
「お客様へのしあわせづくり」という理念は決して曲げない、という考え方が全社員に浸透しているからできることではないでしょうか?
ひらた100km徒歩の旅の理念は・・・
子どもたちに「生きる力」を醸成させることです。