ひらた100km徒歩の旅が始まったのは、今から5年前の2007年。
この事業は社団法人平田青年会議所の創立40周年記念事業として始まりました。
少し振り返ると、5年前の当時、青少年を巻き込む事件、凶悪犯罪の低年齢化、いじめ、自殺等。子供達が健全に成長していく上で様々な問題に満ちていました。そして5年たった今、大津市のいじめ自殺問題など考えると、子供達を取り巻く環境は好転しているというより、年々悪化しているのではとも思います。
当時の状況下創立40周年を迎えるにあたり、子供達には生きていくにはたくさんの困難やつらいことがあることを認識させ、その上で忍耐力や、それを乗り越えていける精神力や行動力を養っていくこと、すなわち「生きる力」を醸成していく必要があると、「ひらた100km徒歩の旅」を開催致しました。
私たち子を持つ親の世代は、生まれた時から平和で豊かな現代社会で、何不自由なく暮らせる時代を生き、まして私たちの子供達は、現代社会において苦しい経験や辛い経験にぶつかる事が極端に少なくなったように感じます。また、子供達の歩いていく人生の中で、成長して行く為に必要とする様々な多くの困難なハードルが現れてくれるのに、親としてそのハードルの越え方を教えねばならないところを、そのハードルを取り除き人生を歩かせている、そんな親がひじょうに多くなったと言われています。人間は苦しいことや辛いことを好みません。しかし、この体験がなければ身につかない多くのものがあるのも事実であり、この「100km徒歩の旅」はあえてその苦労を子供に体験させる事業です。
これまで5回を重ねてきたこの事業。同じ経験をするなら参加した意義があるようにと、「より厳しく、より安全に」を常に追求し、また全国で開催している「100km徒歩の旅」の仲間たちから教えを請い、研修研鑽を重ね開催して参りました。
この5年間の事業の積み重ねの中での学生たちのレベルの高い成長に伴い、また減りつつあった社会人スタッフも組織改編を行うことでメンバーを拡大し、より高みを目指し「限界への挑戦」を掲げ開催した今年の6回目。
5日間の中で、これまでの5回開催の中では見たことのない子供達の表情、様々課題を課したことにひとつひとつ一歩一歩クリアし、歯を食いしばってハードルを乗り越える姿を見たとき、やればできるという自信を身につけた子供達の確実な成長を実感すると共に、「ひらた100km徒歩の旅」自体の成長を感じることもできました。しかし、今はただ無事ゴールできたに過ぎず、子供達は「100km徒歩の旅」で学んだことを日常で生かしてこそ、真の成長やこの事業の真の成果があるのだと思います。
報告会でのアンケートでは温かいお言葉を保護者の皆様よりたくさん頂き、本当にありがとうございました。実行委員会メンバー、学生スタッフ一同何よりの励みになります。心より感謝申し上げます。
また、この報告会では恒例のように必ず子供達から、アンケートでも保護者の皆様から、来年の事業開催を期待する声が聞かれます。これもありがたいことですね。ですが、子供達と保護者の皆様と一緒に実施した事業は報告会で完結ですが、私たちもやらねばならないことが山積み。
今後は参加記念DVD製作と配布を経て、実行委員会での事業検証、第14回学生サポーター研修会での事業検証会、全国100km徒歩の旅推進協議会の福岡会議での事業検証会を終えて、年末学生研修納会、実行委員会総会報告で第6回の事業が全て終了します。その中で、ようやく来年は?というお話になるわけです…。
ご承知の通り、社会人スタッフや学生スタッフはもちろんボランティアです。誰もが皆何かを少しずつ犠牲にして、この事業に本気で取り組んでいます。この事業が毎年継続事業でありますよと決めてかかると、マンネリや慢心が起こり、それこそ事業の質を落とすことにも…。今年この事業がどうだったのかを、しっかりと検証し議論を重ね、開催有無はゼロベースで検討し、開催するのであればメンバー一丸となって本気で取り組まねばなりません。しばしお時間を頂戴致します。
ですが今後も近況をホームページでお伝えしてまいります。
最後にお世話になった全ての皆様に実行委員会を代表してお礼申し上げます。ありがとうございました。
第6回ひらた100km徒歩の旅
団長 松浦 剛司
この事業は社団法人平田青年会議所の創立40周年記念事業として始まりました。
少し振り返ると、5年前の当時、青少年を巻き込む事件、凶悪犯罪の低年齢化、いじめ、自殺等。子供達が健全に成長していく上で様々な問題に満ちていました。そして5年たった今、大津市のいじめ自殺問題など考えると、子供達を取り巻く環境は好転しているというより、年々悪化しているのではとも思います。
当時の状況下創立40周年を迎えるにあたり、子供達には生きていくにはたくさんの困難やつらいことがあることを認識させ、その上で忍耐力や、それを乗り越えていける精神力や行動力を養っていくこと、すなわち「生きる力」を醸成していく必要があると、「ひらた100km徒歩の旅」を開催致しました。
私たち子を持つ親の世代は、生まれた時から平和で豊かな現代社会で、何不自由なく暮らせる時代を生き、まして私たちの子供達は、現代社会において苦しい経験や辛い経験にぶつかる事が極端に少なくなったように感じます。また、子供達の歩いていく人生の中で、成長して行く為に必要とする様々な多くの困難なハードルが現れてくれるのに、親としてそのハードルの越え方を教えねばならないところを、そのハードルを取り除き人生を歩かせている、そんな親がひじょうに多くなったと言われています。人間は苦しいことや辛いことを好みません。しかし、この体験がなければ身につかない多くのものがあるのも事実であり、この「100km徒歩の旅」はあえてその苦労を子供に体験させる事業です。
これまで5回を重ねてきたこの事業。同じ経験をするなら参加した意義があるようにと、「より厳しく、より安全に」を常に追求し、また全国で開催している「100km徒歩の旅」の仲間たちから教えを請い、研修研鑽を重ね開催して参りました。
この5年間の事業の積み重ねの中での学生たちのレベルの高い成長に伴い、また減りつつあった社会人スタッフも組織改編を行うことでメンバーを拡大し、より高みを目指し「限界への挑戦」を掲げ開催した今年の6回目。
5日間の中で、これまでの5回開催の中では見たことのない子供達の表情、様々課題を課したことにひとつひとつ一歩一歩クリアし、歯を食いしばってハードルを乗り越える姿を見たとき、やればできるという自信を身につけた子供達の確実な成長を実感すると共に、「ひらた100km徒歩の旅」自体の成長を感じることもできました。しかし、今はただ無事ゴールできたに過ぎず、子供達は「100km徒歩の旅」で学んだことを日常で生かしてこそ、真の成長やこの事業の真の成果があるのだと思います。
報告会でのアンケートでは温かいお言葉を保護者の皆様よりたくさん頂き、本当にありがとうございました。実行委員会メンバー、学生スタッフ一同何よりの励みになります。心より感謝申し上げます。
また、この報告会では恒例のように必ず子供達から、アンケートでも保護者の皆様から、来年の事業開催を期待する声が聞かれます。これもありがたいことですね。ですが、子供達と保護者の皆様と一緒に実施した事業は報告会で完結ですが、私たちもやらねばならないことが山積み。
今後は参加記念DVD製作と配布を経て、実行委員会での事業検証、第14回学生サポーター研修会での事業検証会、全国100km徒歩の旅推進協議会の福岡会議での事業検証会を終えて、年末学生研修納会、実行委員会総会報告で第6回の事業が全て終了します。その中で、ようやく来年は?というお話になるわけです…。
ご承知の通り、社会人スタッフや学生スタッフはもちろんボランティアです。誰もが皆何かを少しずつ犠牲にして、この事業に本気で取り組んでいます。この事業が毎年継続事業でありますよと決めてかかると、マンネリや慢心が起こり、それこそ事業の質を落とすことにも…。今年この事業がどうだったのかを、しっかりと検証し議論を重ね、開催有無はゼロベースで検討し、開催するのであればメンバー一丸となって本気で取り組まねばなりません。しばしお時間を頂戴致します。
ですが今後も近況をホームページでお伝えしてまいります。
最後にお世話になった全ての皆様に実行委員会を代表してお礼申し上げます。ありがとうございました。
第6回ひらた100km徒歩の旅
団長 松浦 剛司