小さな動物園で

日蔭にはまだ雪が残る

空は快晴

小さな動物園に行った



子供だろうか

陽を浴びながら戯れて


そしてこの子は何を思う



父親のこの姿態は何を



この哲学的な視線の先は



と思っていたら

凝視されてしまった



じっとその眼差しは

数分間動かなかった

で

何時か何処かで

出会っていたような

知りびとと

見間違うような容貌　表情

妄想を振り払って


夕陽に輝く

鮮やかな色彩の彼に



レンズを向けて

帰路についた