アウトドア派
山に行ってきました。それと行きたい。はたまた、サンガの話。そして、大好きな白馬。結局、全然関係ない話も少し…




木曽駒ケ岳で夜が明けた。
今日は、空木岳に向けて縦走だ

木曽駒ケ岳までは、昨日のブログ

昨日も書いたが、ほんと辛かった…

普通は、この縦走は2泊3日で行くようだが、1泊2日で下山した
途中で下ったわけじゃなく、ちゃんと空木岳の山頂にも行ったし、駒の池まで歩いて下った

間違えたのだ
なにが?
時間を間違えた。必ず行く前に行程表を作る。
それによると8時間ちょっとで下山できる計算だったんだけど…

朝は、朝食も軽く食べて、5時に出発。
中岳の巻き道を試しに通ってみる。昨日も書いたが、とんでもない道だ。
好んで行かないほうが良い。

天狗山荘手前で、中岳からの道と合流し、宝剣山荘に向かう。
宝剣岳へは、山荘右手から分かれて緩やかな岩場を登り始める。

宝剣岳の登りは良く憶えてない。
と、言うか、この先のことほとんどよく憶えてない

宝剣岳から極楽平までは岩稜帯が続く。そんなことは、地図見りゃ分かるんだけど…

宝剣岳の山頂も小さいが祠が2つある。
標識はないので、たどり着いたときは祠も見えず通り過ぎかけた

一番高いところにある岩は1人分の広さ。

皆が登るせいか、岩がツルツルで、手がかり足がかりが乏しくて、ちょっと怖い。
山頂全体も広くない。

ガスで何も見えず…
本当は、千畳敷が綺麗に見渡せるんだろーなぁ

少し下って、岩の下を抜けた。これだけは、憶えてる
その後はぁ、岩場を上り下りして、最後に標識の立っているピークが正面に見えたら、下って登って、そこが極楽平



極楽平から、しばらくは緩やかな下降が続く。その先、2回ほど急降下して、大きなピークを登り返す。

再び、急降下して、登り返す。これは桧尾岳の登り。
何度かニセピークにだまされる。
精神的に痛めつけられながら、3、4回目のあれか?が桧尾岳山頂。



桧尾岳山頂に到着し、何か変だなと気がつく。

8時30分だ。おかしい
まだ、1/3も届いてないのに3時間半も経過している…
まさかと思い地図で再確認
何度見ても今日の行程は、13時間30分ヤベ

まだ、土曜日だし。
空木岳非難小屋に泊まるかと考え、気を取り直して先を急ぐ。

熊沢岳、東川岳と山頂が続くが、それ以上に数え切れないくらいのピークがあり、何度もアップダウンを繰り返す。
熊沢岳手前など思いがけない岩場も現れ、想像以上に疲労が積み重なる

熊沢岳にたどり着く辺りからガスが流れ晴れ間がのぞき始める。



東川岳の1つ手前ピークを歩いているとき、空木岳が現れた



勇壮な眺めだ。
それ以上に思うのが、木曽殿越からの登りがきつそうだ。
憂鬱

東川岳からの急降下して木曽殿越に到着。



昼飯を食べて、少し休んで、空木岳にとりかかる。
本番前なのに既に足が痛い
憂鬱

東川岳から見たとおりの急登だった。
砂礫の不安定な登りを登り詰めると第1ピークにたどり着く。
東川岳から見たときは良く分からなかったが、実は山頂まではまだ遠い。第1ピークはまだ半分くらいと考えた方が良いと思う

木曽側から鎖場も交えた岩場を登り、伊那側を巻き、再び木曽川からピークを登り詰めて、右手に行くと突然砂礫の緩やかな山頂が現れる。



これまで歩いた岩場からは想像できないほど、駒ヶ根側のはなだらかな山容だ。
眼下には小さな空木駒峰ヒュッテ、谷の奥には黒い空木岳非難小屋も見える。



晴れ間は覗くもののガスは流れ続け、遠くの景色は見えない

空木岳の山頂まで来て、達成感よりも重い疲労感が押し寄せる…

少し休んで空木非難小屋に向かう。

空木岳駒峰ヒュッテ手前の分岐を右手に折れて、沢のようなところを進む。



大きな石がゴロゴロしていて、道も不明瞭なところがあるが、沢沿いを進めば迷うことは無いと思う。

周りの木々が高くなり始めるとしばらくして非難小屋の黒い屋根が見える。
非難小屋は最近、建て替えたか、改装したか非常に綺麗だ
トイレも付設している。

到着は14時半。
ここからの下山は3時間半はかかるので、行動するのはムリだと思われたが、ここでまた誤算が…
俺の持ってる地図にある水場が無い
探す気力もなく、水は明日まで持ちそうにないので、下山を決意

下山の道程は、今思い返してもなんとなく心が痛む
長いとは承知していたつもりだが…

非難小屋からは少し登り、尾根沿いの道と合流し本格的な下りが始まる。
でも、道は緩やかなアップダウンを繰り返して、標高はあまり下がっていないように思えた。

それにしても、足が痛い…
左の谷に下りるところで、まっすぐ尾根に進む迷い道に入り込む。
あーこの足の痛いときに…

小地獄も、大地獄も良く憶えてない。
既に歩き始めて、12時間
休憩したいが、時間がないといった感じで、自分が弱いのかもしれないと思いつつ耐えて歩く。

耐えろー、耐えろー、耐えろー浦和レッズぅ
と、わけも分からず頭の中を流れる

下りはまだ半分以上。
緩やかなジグザグ道が長く、標高がなかなか下がらない。

池山との分岐を過ぎ林道の終点に着いたころには日は落ち、周りは暗い。
やべーなぁ。

暗いので、林道を進もうかとも考えたが、もう18時を過ぎいるので、暗い登山道を進む。
林道終点からは、一転、急降下になるが、足は自身限界を過ぎていたので、進む速度は状態…
スキー場に入ると遊歩道と混じって、登山道が良く分からず、迷う。
ちっ

スキー場の駐車場にたどり着いたときにはもう真っ暗
長かったな。着いてよかったとの思いがこみ上げる。
駒の池、菅の台までは、もうちょっと車にたどり着いて、倒れこむ。
19時30分あり得ない…

10時間以上の行程は二度と組まないと心に誓う

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
むぅ (はやま)
2005-09-01 00:59:22
ワンゲルって想像以上に過酷なんですね。

で、それでも登るのはやっぱ「そこに山があるから」ですか?
 
 
 
そこにやまがあるから (ひろ)
2005-09-01 09:11:33
です。

でも、やっぱ景色だよね

今回みたいにガスばかりだと苦痛の連続になっちゃうけど・・・
 
 
 
持久力にびっくり (hanasakuoka)
2005-10-02 23:41:01
ひろさん、こんばんは。



空木、来年行きたいと思っているので、まるで自分が登っているように感情移入。

読んでいて、おう、どうなるのって、ドキドキ、息苦しくなってきました。

それにしても、すごい持久力。

1年中、鍛えていらっしゃるからですね。







 
 
 
Unknown (ひろ)
2005-10-03 13:09:49
hanasakuokaさん、お久しぶりです。



空木岳はそれでも良い山です。

写真は小さくてわかりづらいですが、雄大な眺めを見たときは少し感動しました。



また、登りたいです。

今度は晴れた日に。



来年、行かれるのであれば、気をつけて行ってきてください。
 
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