観光からホテルへ戻っても体がだるい。
かなり熱があるようなので夕食はパスしてベッドに潜り込んだ。
連れには独りでダイニングルームへ行ってもらう。
私はそのまま寝込んでしまったようだ。
次の日の朝になっても起きられない。
白神山地へ行く予定の日だ。
ずっと楽しみにしていたのだが、何しろ体が動かないから仕方ない。
またもや連れに独りで行ってもらうことに。
ちょっと恨めしい。
連れが出かけたのも帰ってきたのも気づかなかった。
↓ は撮ってきてくれた写真。
私は一日中ずっと眠っていたようだ。
勿論この日も夕食はパス。
また眠って、気づいたら帰る日。
とにかく起きなければならない。
フラフラしながらロビーへ。
後から聞いた話だが、連れは看病とホテルとの交渉やらで大変だったらしい。
熱は40度近くあったそうだ。
頼んであったタクシーで青森駅へ、どうやって乗ったのか覚えてないが新幹線で東京に向かった。
東京駅では連れが長蛇の列のタクシー乗り場に先に行って並んでくれたが、ふらつきながらそこまで行くのが私は大変だった。
乗り場に着いた途端、座り込んでしまった。
立っていられないのだ。
この人数がタクシーを待っているのでは、いつ乗れるかわからない。
その時、私の前に入ってきた人がいた。
がたいの良い外国人男性だ。
彼は私の前を通り過ぎると、強引にタクシーを手前で止めた。
「並ぶ必要ないから、先に乗りなさい」と英語で叫んで私を手招きする。
私と連れをタクシーに押し込むとドアをバタンと閉めて運転手に発車するよう合図をした。
ボーッとする頭で、「多分アメリカ人だろうな」と考えていた。
周囲の思惑など考えず、躊躇せず行動するのは国民性か。
日本人ではそうはいかない。
多分私には同じように行動することはできないだろう。
彼にはとても感謝している。
お礼を言えなかったのが心残りだ。
その後、半年ほど入院する羽目になり、意識不明という状態を初めて経験した。
その顛末は別のブログで。
2018年8月の東北旅行 終わり