白血病闘病記は(1)で一旦終了します。

白血病闘病記(2)「再発編」は、後日掲載予定です。
少しの間、撮り溜めた写真をアップしていきます。

ハンバーガーへの決心

2021-06-13 16:13:46 | 日記
 2017.04.04

  化学療法による治療開始から、食事制限が厳しくなり出される病院食も

  全て生物禁止食になっている。

  味は本人の舌に合わせるのではなく、管理栄養士が付いて、カルテ、

  検査結果データ、体調に基づいて総合的に判断をして、その患者に

  合ったメニューを検討し作られる。

  出される食事の中には本人にとっては決して美味しいものとは言えない

  物も多くある。

  自分の口に合ったもの、好物が運ばれて来た時にはとても嬉しく思った。

  あとは薬だと思い、出されるものは全て完食していた。

  少し体の調子がいい時などは間食をしたくなるものである。

  当然病院食のメニューに間食などあるはずもなく、自分で用意しなければ

  いけないが、この間食にも制限がある。

  例えば、ポテトチップスなどの袋菓子は開けた時点で、すべて食べきら

  なければいけない。

  途中で残して保存し、次の機会にまた食べるということが出来ない。

  袋を開け手を突っ込んで食べる。食べてまた手を突っ込んで取り出し

  食べる。

  このときに一度食べ物を口にした時点で、空気中、口の中、手指に付着

  していた雑菌が袋の中のポテトチップスに付着し又、その雑菌が手指を

  通して口の中に入り、体中に回りそれが原因で炎症を起こしてしまう。

  途中で残して保存すると、知らずのうちに菌の繁殖の手助けすることに

  なる。

  どうしてもポテトチップスが食べたい時などは、小袋に入った食べきり

  サイズの物を買ってきてもらう。

  一度に食べ切ってしまうものには問題はない。

  缶詰類、ゼリーなどはもともと長期保存用として作られている為、雑菌の

  繁殖する余地がないので食べても問題はない。

  饅頭類も個別包装のものに限り、賞味期限に注意して食べれば問題は

  ない。

  おかき関係もやはり個別包装で、賞味期限に注意して食べれば問題は

  ない。

  あとカップラーメンも捕食用として認められており、体調がいい時、食欲

  がある時などは食べていた。

  飲み物についてもすべて飲み切りが原則で、やはり残して保存というのが

  きかない。

  ペットボトルのキャップを開けた時点で、そこに雑菌が付着し、それを

  また口にすることで、雑菌が体内に入り込み炎症を引き起こすことに

  なる。

  病室でテレビを見ていると、いろんな食品会社のCMが流れる。

  当然に購買意欲を掻き立てようと、様々な手法で映像を流す。

  ステーキ、ハンバーガー、ピザ、フライドチキン、美味しいものばかり。

  制限された食生活の中では、すべてがテレビ画面の中の架空のものだ。

  いつか退院した暁には、お腹いっぱい食べてやろうと、

  その時決心した。