白血病闘病記は(1)で一旦終了します。

白血病闘病記(2)「再発編」は、後日掲載予定です。
少しの間、撮り溜めた写真をアップしていきます。

消えた芽球、そして次の治療へ…

2021-07-03 17:10:15 | 日記
 2017.04.10 夕方

  「芽球は消えています。」

  主治医の定期健診で判断されたことだ。

  今までの幾度かの血液検査の結果を、その都度プリントアウトをして

  説明をしてくれていた。

  分かりやすく説明をしてくれるので、いつも頭に残り自分のその日の

  状態を把握することができた。

  この日も結果を見ると、芽球(Blast)の数が、わずかに残っていた。

  疑問が湧いてくる。

  検査結果に数値が現れているのに、なぜ芽球は消えているのか。

  なぜ先生はその判断をしたのか。

  「もし、芽球が消えてなければ、白血球、赤血球等の数値が上がらない」

  「しかし、白血球、赤血球の数値が上がって来ているので、問題はない」

  白血病細胞の赤ちゃんである芽球が血液中に存在していれば、悪さを

  して、白血球、赤血球を攻撃しているだろう。

  攻撃され死滅していくと、それぞれの数値は下がってくるが、今回

  上がって来ている。

  検査結果として数値に現れたのは、一旦白血球が ”0” になり、新たに

  生まれかわる時に出現する普通の若い細胞(芽球)である。

  (健常者の血液検査では、この芽球Blastという項目すら存在しない)


 2017.04.14

  前回の結果で気分が晴れやかになっていた。

  白血球の数値は順調に回復している。

  血小板は正常値に戻った。

  好中球数は1000を超えていた。

  このまま順調にいけば次の週には完全回復する。

  体が健常者に近い状態に戻るのだ。

  ただこれはほんの初期段階で、ここからが本当の辛い闘いなろうとは

  この時本人はまだ知らない。