(左中手骨完治の為、ギプスが外れる。骨はくっついているが、
1ヶ月間動かせなかった手首と前腕筋のリハビリが始まる。
がんばって両手打ち)
2017.04
毎日毎日少しずつ抜け、朝起きる度にコロコロで枕を掃除する。
日ごとに量が増えていき、コロコロでは取れきれなくなってきた。
それでも毎日毎日、日課のように取っていた。
ある日鏡を見ると、あらかじめ短髪にしていた髪が所々まだら模様の
ようになっていたのである。
来たか......
例外なくこの自分にもそれはやって来た。
血液検査の数値と体調を見て、2回目の地固め療法に入るのだが
主治医の話から、心なしか部屋から出られるのを期待していた。
しかし、そのまま2回目の治療に入る旨を伝えられた。
1日でも、いや、1歩でも部屋から出たかった。
さらに1ヶ月、無菌室での生活である。
部屋から1歩も出られず、朝昼晩の決まった食事が運び込まれ、面会も
制限され、趣味嗜好も禁止制限され、孤独の中で何か月も過ごす。
敵も味方もいない、闘う相手は自分自身である。
2017.04.24
5日間の抗がん剤治療が始まった。
前回と同じ投薬だが、その濃度を何倍かにする。
その為、結膜炎の症状が出たり、吐き気等の副作用が出てくる。
同時点滴で症状を抑える薬剤も並行して投与される。
だが点滴だけでは抑えきれない症状に襲われることになる。
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