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Q 厚生年金基金の掛金はどのように積み立てられているのでしょうか?

2007年07月02日 | 年金
2005.11.30.
★年金カウンセリング → 資産運用は三流国

Q 厚生年金基金の掛金はどのように積み立てられているのでしょうか? 最近、基金の資産運用がうまく行ってないと聞くものですから。
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A 厚生年金基金では、毎月本人負担掛金と会社負担掛金を徴収して、通常、翌月1日に全掛金を資産運用に拠出します。

といいますのも、掛金を預貯金しといても将来の年金給付には不足が発生してしまいます。年金給付は、原則5.5%の付利をして支払うのですから。

預貯金では、不足金になりますので、もっと有利な金融商品に投資しなければならない必然があるのです。

とはいえ、むやみにハイ・リスクな金融商品に全面投資はできません。それでしたら、元本もなくしてしまう危険があります。そうなれば、「受託者責任」も果たせません。

そこで、厚生年金基金では、国際分散投資を目指すことになります。資産配分をリスク計算の上で決定して資産運用をいたします。

たとえば、株式40%・債券20%・外国株式15%・外国債券5%・不動産5%・現金5%とかの資産配分を決めて、金融業者(信託銀行・生命保険会社・投資顧問会社等)に委託します。

ここで、重要なポイントは、個人負担の掛金も会社負担の掛金も、他の加入員分の掛金も1ファンドの集合勘定として運用されるということです。あなたご自身の掛金として色をつけて資産運用されるのではないということです。

この資産運用で、不足金が発生したときは、原則会社が負担することになります。ファンド運営の責任は会社にあるからです。

最近、この資産運用がさまざまな事情で、うまく行かなくなり、会社が不足金のアナを埋められなくなってきています。ここから、基金解散とか、代行返上という事態になりました。

要するに、日本経済は、製造業の国であって、資産運用の点では三流国なのです。




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年金カウンセラーが
日本法令:月刊誌「ビジネスガイド」http://www.horei.co.jp/bg/index.html
8月号(7月10日発売)に「<請求もれ年金>発見の仕方」10枚掲載

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