年金記録問題を国は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を使って「宙に浮いた年金記録」を懸命に調べているようですが、本人申し出がない限りなんら解決しないようです。つまり、上から目線では解決せず、請求漏れ年金はうずたかく国庫に眠っていることになっています。
これを解決する手立てとして年金履歴書をご提供いたします。
年金履歴書?
見たり聞いたりしたことないフレーズでしょう。
履歴書(りれきしょ)とは、ウィキペディアによると、「学業や職業の経歴など人物の状況を記した書類のことで、就職や転職時に選考用の資料として用いられる。また、学歴や職歴によって給与や資格などを決定する手続き(査定)において、それを証明する各種の書類とともに提出する」ものとされています。
あなたも就職や転職時に学歴・職歴欄等を記入された経験をお持ちでしょう。おなじみの書類です。
はてさて、それが「年金履歴書」となると、概念の混濁が生じてしまいます。一般的に、年金と履歴書は別世界事ですから。
さて、当方、年金実務経験30年のなかから、現状請求漏れになっている年金が多発している事態を憂慮してきました。これを何とか救済する手立てはないものかと試行錯誤しておりました。
通常、年金を受ける前の40年余の記憶など個人意外にどんな機関も明らかにできないのです。これを明示できるのはあなたしかいないのです。
ここで、概念の連結が成立しました。つまり、「年金履歴書」の誕生です。
これを使って、あなただけしか知らないあなたの年金の履歴を詳細に記入して、年金事務所に提出し裏づけを取ればよろしいのです。
さすれば、あなたの請求漏れ年金はなくなるでしょう。この努力はあなたに成功報酬として終身年金が支払われるのです。
下記にご案内いたしますので、 一度、試してみてください。
平成25年10月5日
年金カウンセラー
高野 義博
7.ブログ投稿記事
2009.8.25
1.平成21年7月から、社会保険庁は「私の履歴整理表」の提供を開始したそうです。
(http://www.sia.go.jp/topics/2009/n0722.html)
2.<「私の履歴整理表」は、ご自身のこれまでの勤務先、住所等をご記入し、整理していただくことにより、年金記録を見るだけでは気づかなかったことを思い出していただき、スムーズに、より確実に年金記録確認を行うためのものです。>云々。
3.平成16年12月から、OPM 研究会では「年金生活への第一歩」に「年金履歴書」を掲載しておりました。
4.平成17年頃から、筆者はアルバイト先の社会保険事務所窓口で「年金履歴書」を年金相談者に配布・記入してもらい相談業務に当たっていました。
5.平成19年8月、雑誌「ビジネスガイド」に<「年金履歴書」の作成による請求漏れ年金発見の仕方>を掲載、平成19年9月からは、「年金履歴書の用紙」を公開し、どなたでも印刷をして使えるようにしております。
6.さてさて、どっちが使い勝手がよろしいでしょうか?
ようよう、国もこの必要性を認めたということでしょう。(慶賀、慶賀の極み!) はてさて、ネー,ミングはどっちがよいでしょうか? 「りれきしょ」、それとも、「せいりひょう」。
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年金記録問題解決! 年金履歴書 Pension resume! (用紙はここにあります)
【参考1】
第2章 秘術1・年金履歴書の作成
(1)年金お調べのこと
社会保険庁では、平成9年(1997)に公的年金共通の「基礎年金番号」制を採用しましたが、以後、基礎年金番号で管理されていない年金加入記録の年金手帳の記号番号を調べています。「年金手帳の記号番号調査のお願い」という文書を年齢の高い順に個々人に郵送していますが、対象者は千万人の規模ですから、いつくるか、届くだろうか、という受身の状態です。
国からのお尋ねを当てにしていては、日が暮れてしまいます。ここは、積極的にご自分で「年金お調べ」といきましょう。
突然ですが、日本の「氏」はどのくらいあるのでしょう。おそらく世界一多様な氏がある国だと思います。鈴木、山田、高橋、渡辺、佐藤……等は代表的な氏ですが、珍しい氏にも時々お目にかかります。そのひとつに、京都には、奉行所の役どころとして「御調(おしらべ)」というのがあり、それが氏になっているとお聞きしたことがあります。
これを聞いたとき、ひらめきました。「年金お調べ」というフレーズが。
「年金お調べ」
「年金お調べ」は、次の3つのステップによって達成されます。
①年金加入記録確認
請求もれ年金をなくす最大のポイントは、この年金加入記録確認を100%行うことです。ひとつの取りこぼしもないように。それは、厚生年金の全加入記録であり、他制度の全加入記録も含みます。50歳以降準備が整い次第、年金加入記録確認を社会保険事務所等で行いましょう。
②年金見込額確認
特別支給の老齢厚生年金は報酬比例分60歳と、ご自分の生年月日による定額分受給開始年齢を押さえます。65歳になると名称変更があり国民年金(基礎年金)がスタートします。
55歳以降に、年金見込額計算を社会保険事務所等に依頼しましょう。併せて、厚生年金基金のある方は、当該基金か、厚生年金基金連合会に電話で問い合わせて年金見込額を把握します。
③年金請求
年金加入記録確認と年金見込額確認が済めば、機は熟したことになります。60歳の誕生月はじめに、社会保険事務所に出かけて、年金請求書と必要添付書類の案内を手に入れましょう。
ついで、戸籍謄本、世帯全員の住民票、それに配偶者の所得証明等を用意します。謄本等は、誕生日直前発行のものがよろしいので、早く取らないでください。また、添付書類として必要になるものは、個々人の条件によって違いがありますので、社会保険事務所で確認してください。
60歳の誕生日前日から年金請求書を社会保険事務所に提出できます。(出し忘れると、受給権発生から5年という時効があり、受けられなくなる場合もあります。)
一度、請求書を提出すれば、以後、改定事由発生のたびに変更通知書が自動的に国から郵送されてきます。例えば、定額部分受給開始のとき、雇用保険終了のとき、65歳の基礎年金発生のとき、また、60歳以降続けて働いている場合には、給与・賞与の変更の都度、退職したときなど。
ともかく、サラリーマン(昭和28年4月1日以前生まれの男性)は、60歳になったら一度だけ年金請求です。国民年金だけの方は原則65歳になったら請求書を提出します。
年金請求書提出後、2、3ヶ月後に「年金証書」(生涯1枚)が親展で郵送されてきます。その翌月に、年金振込み通知書が送付され、終身年金の振込みが始まります。初めに、誕生月翌月から遡りで支払いがあり、以後は、偶数月15日に前2ヶ月分が終身振込まれます。
さあ、これで、晴れて年金生活が始まることになります。
(2)年金履歴書の作成
「年金お調べ」の第一歩は、「年金加入期間確認」です。これを成功させるための「請求もれ年金発見の秘術」が、次にご案内する「年金履歴書」の作成です。
この年金履歴書を詳細に作成して、社会保険事務所等で年金加入期間確認を行えばよろしいのです。
●氏名等
はじめに、氏名等の欄をしっかり記入しましょう。社会保険事務所等のコンピューターで検索をかけるとき、カタカナ氏名と和暦誕生日で行います。旧姓があるとき、要注意です。とくに、男性の場合。また、名前を誤って読まれるときなどはそれを記入します。例えば、「和子」はカズコとフリガナし、誤読名にカヅコと記入しましょう。清音や濁音も明確に書きましょう。更に、誕生日が何らかの事情で幾つかある人はその全てを書きます。別の誕生日を使ったことがある場合はそれも記載します。
●最終学歴
学生の特例や就労開始時期確認のため最終学歴を記入します。在学中にアルバイト等したことがあればその勤務先名等を備考欄に書きます。
●職歴等
職歴は古い順に、無職の期間も含めてすべて記入します。
国民年金加入期間については、その時期の住所をできるだけ詳しく書きます。出来れば、その住所を証明する戸籍謄本・住民票等を持参します。保険料領収書等があれば添付します。
会社名は、本社・本店所在地とか、勤務先の営業所・工場名とかも記入します。親会社名で登録されている場合もあります。同じ会社で、単身赴任とか、転勤も書き込みます。とくに、海外派遣等、落としがちです。
倒産・解散等であっても会社が保険料納付していれば、記録されています。
会社名を忘れていても、どんな仕事であったか、業種名を書いときます。自分で年金はなかったなどと勝手に決め込まないですべて書き込みます。
アルバイト・パート・フリーターでも、年金加入がある場合もあります。
共済とか船員保険とか農林年金とかも記入します。ただし、共済についての年金加入期間確認は各共済組合でないとできません。共済組合の事務所に「年金加入期間確認通知書」を請求してください。
年金番号等のわかっているときは、その番号を記入します。
年金加入期間確認のための年金履歴書ですからあなただけが知っている「事実」を記入します。このことについては、誰からも、どこからもとがめだてなどありません。
ともかく、無職の期間も含めて全職歴を網羅しなければ、意味がなくなります。無職の期間も含めて全職歴を網羅するところが秘術です。これは、あなたご自身以外、誰にもできないのです。つまり、あなたご自身の次のライフ・ステージに向かって棚卸をするということになります。
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●特記事項
特記事項も、該当がある場合はしっかり記入します。結婚もすべての結婚の記録を書きます。とくに、女性の場合等で以前の結婚の事実を確認するため、「原戸籍(げんこせき)」を事前に用意します。
さあ、あなたご自身の「年金履歴書」を書いてみましょう。
(3)社会保険事務所で年金加入期間確認
詳細な「年金履歴書」が出来上がりましたら社会保険事務所で年金加入期間確認を行いましよう。社会保険事務所等では、厚生年金のほかに、国民年金、船員保険、農林年金の一部、NTT・JR・JTの3共済、厚生年金基金等の年金加入記録を調べることができます。ただし、共済は、各個別共済組合の事務所になります。
実際の年金加入記録確認は、次のような要領で行われます。
①原則本人が社会保険事務所等に出向いて年金相談員に確認依頼をします。代理人は、この年金加入記録確認については、職歴等の細かいところが分からないので、適当ではありません。たとえ妻であっても。ここは、人任せにしないでご自分が出向くべき性格のものです。こういう肝心なところで、手抜きをする人が請求もれ年金につながり易いのです。
持参すべきものは、まずは基礎年金番号通知書、タンス預金している年金手帳、国民年金手帳、厚生年金保険被保険者証等、いずれか。年金の番号の記載されているすべての資料。ついで、前ページの「年金履歴書」。更に、印鑑、古い給与支給明細書・国民年金保険料の領収書等あればそれを持参。問題によっては戸籍謄本と住民票が必要になります。
②はじめに、年金相談員が氏名(カタカナ)と和暦誕生日を社会保険庁の端末コンピューターに入力して基礎年金番号を確認します。
③次に、氏名(カタカナ)と和暦誕生日、旧姓、別誕生日等を入力して、別番号候補を検索します。それを、「年金履歴書」、または口頭により確認を行います。会社名等が一致すれば本人の記録と判断されます。会社名を忘れている場合は、社名の頭文字だけ言われるので、ここが勝負どころ、なんとか思い出すことが肝心です。クイズみたいな場面になりますが、結構みなさん思い出します。
④そのうえで、「年金履歴書」に書いた全職歴の年金加入が確認されたかどうか、チェックします。コンピューターでは確認できない記録もありますので、その場合は、「被保険者期間・年金手帳記号番号調査申出書」という書類に未確認分を記入して調査依頼をします。1ヶ月ほどすると、その会社等を管轄する社会保険事務所から文書で回答があります。加入が確認されたら、番号の統合が必要になります。
⑤本人の加入記録と確認された番号は、その場で年金相談員が統合の手続きをします。多数の番号が明らかになる人もおります。古い記録が出てきたときには、みなさん驚きの声を出します。
⑥最後に、すべての番号の「被保険者記録照会回答票」を打ち出してもらい、年金の種類と総年金加入月数を把握しましょう。後段の「あなたの成功報酬」のために、新たに発見された月数を記録しときましょう。
(以下略)
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出所:年金生活への第一歩
【参考2】
2005..11.29.
★年金カウンセリング → あなたの成功報酬
Q 以前、社会保険事務所で調べた厚生年金の加入記録があるのですが、43ヶ月でした。後、3号被保険者期間が二〇年です。これで、年金受けられますか?
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A 厚生年金と国民年金合算の場合は25年(300ヶ月)ないと受けられません。
Q やだ、受けられないの。
A でも、大丈夫じゃないですか、……
Q 何で?
A ご主人との婚姻期間があるでしょう。結婚はいつですか?
Q 昭和45年4月ですけど。
A その間、ご主人は厚生年金加入で働いていましたよね。
Q ええ。
A 昭和61年3月までの婚姻期間をカラ期間として使えるのです。
Q その期間を300ヶ月の計算に入れられるの?
A そういうことです。
Q じゃ、受けられるのですね。
A 戸籍謄本で、婚姻日の確認というのが残っていますけど。それよりも、旧姓はなんと言います。
Q 佐藤ですけど。
A 高円さんと佐藤さんですね。……。下の名前は、カヅコさん、カズコさん、ワコさん……。
Q 「かずこ」ですけど……。
A ううん、昭和37年ごろに働いていたこと無いですか、茨城の方で。
Q そんなこと、言われても、……・忘れたわ、思い出せないわ!
A 「か」の付く会社なんですけど。
Q 「か」?……。中学を出て、すぐね! どこだったかしら。
A 工業会社ですよ。
Q 「か」なんとか工業?
A 思い出してくれないと、これは追加になりませんよ、しっかり思い出してください。
Q そんな風に言われても、……、関東工業、そお、関東工業でしょう。
A 正解! これが35ヶ月ありますから、年金としては、年10万円ほど上乗せになります。
Q 本当に! うわぁ、すごい! 10万円も。
A あなたの成功報酬ですよ。六十才から平均年齢の85歳(?)まで、25年受けたとしたら、幾らになりますかねぇ。……250万円ですよ。
Q ほんとに、そうなるの?
A ええ。
Q それにしても、社会保険庁の記録管理はすごいのねぇ。40年も前の記録がパッと出てくるなんて。すごい! 驚きだわ。感動しちゃった。
今日は、本当に良かったわ、年金相談に来て! ありがとうございました。
A いえ、こちらこそ、お役に立てて良かったです。こういう機会を頂いて、わたしも嬉しいです。良く、思い出してくれました。相談員冥利でした。
Q 友達にも、早速口コミするわ。
A どうぞ、よろしく。
(以下略)
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出所:事例で学ぶ年金
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