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「Q&A 年金の行方」 3.ソクラテス来迎 (4)

2008年01月09日 | 厚生年金基金
ビジネスガイド08/02月号 1月10日発売に原稿掲載




(4)

ソクラテス デ、ソノヨウナ状況デノ解決策ハ何ダト考エテイルノカナ?・・・・・・・。

A そういう解決策って言うのは無いんじゃないですか。それではイデー先行の方法論になるだけじゃないですか。でもイデーと言わず信念は必要ですが、信念が形成されるには経験の蓄積が欠かせないでしょうねぇ。

ソクラテス 貴君の言うマドリング・スルーな・・・・・・・。

A ええ、そういう経験の総和から抽出される原理・原則っていうのはあるかもしれませんねぇ。常に見直される原理、フレキシブルな原理、柔らかな原理ってありえるんでしょうか?

ソクラテス ソレガ信念ナノカモネェ。

A なるほど、そおか、そうかもしれない。そうなのか。

ソクラテス デ、

A 知恵の総和としての信念ってわけだ。

ソクラテス ソオ。

A きっかけは、ではなく、解決策は?

ソクラテス ソウ、デ。

A 現行フレーム・ワーク下の現実にマッチした改善という手法は限界ではないでしょうか。過去の改善パッチワークの結果、今では年金制度は複雑になってしまい、国民には理解できないものになり、支払い者側の取り扱い事務ミスも多発しています。こういう現象面にとどまらず、制度根幹の年金財政方式についても検討を加えるべき時期だと考えられます。

ソクラテス ソウイウ動キハ有ルノカナ。

A 公的年金についてはいろいろ議論が始まった段階でしょうか。

ソクラテス ソウナンダ。

A 私的年金、企業年金では、厚生年金基金の30年余に及ぶ実験の結果、完全事前積立方式でもどんぶり勘定である限り機能しないことが判明し、代行返上や基金解散に至っています。その後を受けて、新たな実験がセットされました。それが、確定拠出年金の個人勘定です。この制度が定着するまでには様々な試行錯誤が繰り返されることになりましょう。政府も企業もさらに一層のインセンティブを提供しなければならないでしょう。国民サイドも資産運用の面で数段のレベル・アップが必要不可欠だと思います。なにしろ、日本人は資産運用などしたことも無い民族ですから。コツコツ、勤勉に、ものづくりに励んできただけなんですから。

ソクラテス デ、・・・・・・・。

A こういう民間の実験がどういう成果を出すかは未知数ですが、必ずや、国民意識の覚醒は実を上げると思います。基金が達成した「退職金の年金化」という考え方のように、国民の間に定着するものと考えられます。

ソクラテス ソレデ、国ノ年金デ考エラレル別ノ方式ッテ。

A そうですねぇ。今、注目されているのはスゥエーデン方式でしょうか。他に、イギリスの適用除外方式、アメリカのブッシュの提案、そお、それに中南米の年金動向等幾つかあります。

ソクラテス ナルホド。

A そんな中で、わたしが方法論として注目しているのはポーランドの動向です。

  ある本に、次のような文章があります。



「バルツェロビッチは「斬新的な改革」はかならず失敗すると確信するようになる。広範囲な改革を急速に実施しなければ、経済の方向を変えられる「臨界量」には達しない。」



ソクラテス ソレハ面白イネェ。

A イギリスのサッチャーも似たよう考えなんでしょう。

ソクラテス ソウ。遅々タル行動トハ別ノ考エ方ダネ。

A ええ、私の「積習の薫重」も近いかもしれません。

ソクラテス ソウ。一度、読ンデミマスカ。貴君ノ本。

A 光栄です。ただし、眠くなられても怒らないでください。



(5)

ソクラテス トコロデ、ヤスパースノ暗号ハ

A えっ、またまた、突然ですねぇ。

ソクラテス 神ノ言葉ノ読ミ解キニツイテ・・・・・・・。

A ええ、それを「暗号解読」といいました。

ソクラテス 貴君ノ卒論モ、ソノコトヲテーマニシタノダッタカナ。

A はい、もう40年も前のことですねぇ。13歳のときの経験、夏の中学校の校庭で友人たちのYシャツが旗のようにバタバタ揺れている様子に見ほれて固まったとき、突然、他者の存在を強烈に叩き込まれたのでした。Yシャツのバタバタが、暗号だったのです。意味が読めずに固まっていたのです。

ソクラテス ソオ、オソラク意識ノ別次元ヲ垣間見タノデショウ。

A 実は、私の義母は修験道の信者で、行者の一歩手前の人ですが、山の尾根に一晩中座禅して、般若波羅蜜多と唱える行をしているのですが、その義母が言うのには真夜中の行の最中に意識は無限の拡大をして光さんざめく領域に侵入するそうです。

ソクラテス ソオ。ギリシャニモソウイウ一派ガイタネェ。

A 日本では、そういう荒行をする人が多いですよ。

ソクラテス ソウ。

A 密教修行者、空海とか・・・・・・・。

ソクラテス デ。

A ソクラテスさん、空海に会われると話が尽きないかもしれませんねぇ。

ソクラテス ソウ。帰リニ寄ッテミヨウカナ。ドコヘ行ケバ、会エルカナ?

A 高野山上じゃないですか。

ソクラテス ソオ。デ、貴君の『情緒の力業』で、言っているのは・・・・・・・。

A またまた、ドラスティックですねぇ。私の考えは「積習の薫重」といいまして、多様な経験の情緒が薫重して、ある時点で力業が発することがあるということを言っているだけです。計画とか意図とか作為とかが到達できない地点の話ですが。

ソクラテス ソレハ理性的思弁デハナインダネ。

A ええ、私はその理性にはおのずと限界があると考えています。感性も然りです。

ソクラテス ナルホド。

A 突然ですが、アメリカン・カフェ・チェーン創始者のR・ジアモという人が興味深いことを言ってます。

  「似たような状況において蓄積された経験であり、いわば内面から沸きあがってくる推測のようなもの」

  「直感そのものは内なるロジックを持っているが、そのロジックは言葉で表現できるものではない。それは内在している数多くの情報であり、その人の中にある何かによって、その内的情報が互いに結びつけられて経験へと変換していく。その経験とは、問題解決に向けての分析の統合でもある。」

ソクラテス 苦労人デスネ。経験ノ至宝デショウ。

A そうですねぇ。



(6)

ソクラテス デ、最近ノ哲学ノ方面ハドウナッテイルンダロウ?

A それって、哲学史ということですか? それは大事ですねぇ。私の任にあらず、です。

  私なりのものになりますけど、アット・ランダムに関心のあるものを上げますと、哲学ばかりじゃないですけど。

ソクラテス デ。

A まず、空海、道元禅師、それに鈴木大拙でしょうか。プラトンも読み直したいですねぇ。ユダヤ教のショーレム、井筒俊彦、イギリスのミル、複雑系文書、日本の数学者、あと、年金関係ではサッチャーの政治手法、ポーランドの政治改革、中南米の従属理論、ボリビアの年金基金、アメリカの『果たすべき約束』・・・・・・・等々、たくさんあります。

ソクラテス ソレハイイデスネェ。死ンデル暇モ無イワケダ。

A ええ、別に生き急いでいるわけじゃないですけどね。

ソクラテス 時間ハ限ラレテクルカモシレナイネェ。

A 覚悟はしていますけど。そうなると、毎日が勝負ですねぇ。これまでも、これからもそうなると思います。

ソクラテス ソオ。デ、貴君ノコレマデノイロンナ経験ノ結果ノ最終メッセージハ何?

A 大げさですねぇ。でも、常々「哲学から始めよう!」と、考えています。というのも、日本人は、自分で考えるということをあまりしてこなかったですから。習慣とか、伝統とかの力が強く、自分で考える必要が無かったとも言えるかもしれませんが。

ソクラテス ソノヨウダネ。

A ということは、自分が無かった。というより、他人と自分とが存在していなかった。もっと言えば、融合状態で未分化のままであった・・・・・・・。要するに、意識的には幼児のままだったということでしょう。

ソクラテス デ。

A 島国、日本で足りていたのが、そうは行かなくなってきていますよね。眼前に展開する現実は。

ソクラテス ソウダネ。私ミタイナモノモ飛来スルシ、・・・・・・・。

A ええ、なんでもありで、いままでの振る舞いでは収まらなくなってきています。政治、経済、司法、行政、企業、それに年金も、その他、生活全般について言えると思います。

ソクラテス ソオ。大分話シマシタネ。デ、・・・・・・・、貴君ノ最後ノ望ミハ何ナノカナ。

A そんな、今すぐ死ぬわけじゃないですよ。最後じゃないと思いますが、当面の個人的な望みはあります。

ソクラテス マアマア、ソレデイイケド。

A いままでに、ギリシャは二度訪問しましたけど、もう一度行きたいんです。

ソクラテス ソウダッタ。

A ええ。で、デルフィの丘で沈思黙行、座禅して、2000年の時の経過の事象に身を晒してみようと考えています。ヘロポネス半島に吹き降ろすデルフィの風に身をなぶらせるのが当面の望みなんです。

ソクラテス ソオ、ジャ、ソノトキ、マタ会イマショウ。アソコハ神域デスカラネ。

A ええ、ぜひ、そのときはデルフィにいらしてください。

ソクラテス ソウシマショウ。・・・・・・・デハマタネ。

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ご愛読、ありがとうございました。「Q&A 年金の行方」はこれで終りです。
ご感想がありましたら、ぜひ、次にメールを下さい。hitosamano@hotmail.com

明日からは、<厚生年金基金 事務長奮闘記>の予定でしたが、「@年金」でご覧いただくことにして、少し気分を変えて<惚けた遊さび No. >を投稿いたします。
お楽しみいただけましたら幸いです。




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