相鉄線乗り入れ

11/30に相鉄・JR直通線が開通し、相鉄悲願の都内乗り入れ開始。
相鉄本線は神奈川県の海老名駅から同じく神奈川県の横浜駅を結ぶ私鉄だが、途中の西谷駅で分岐してJR線に乗り入れて新宿へ、埼京線に乗り入れで大宮や川越等も直通に。
これにあわせて新駅「羽沢横浜国大駅」がオープン。
この駅はこの相鉄・JR直通線の新設線路部分に開業したので乗り入れ直通電車しかとまらんので昼間は30分に1本しか電車が来ないローカル線過疎駅みたいな存在。
トナリ駅は相鉄方面が「西谷」駅でJR方面が「武蔵小杉」駅。
ここからが面白いというか不思議な話。
羽沢横浜国大駅からトナリ駅の武蔵小杉駅に行くための運賃は310円なのだが、その武蔵小杉駅で横須賀線に乗り換えて新川崎駅に行くときの運賃は220円、同じく武蔵小杉駅から南武線に乗り換えて川崎駅に行くのも運賃は220円、さらに川崎駅で京浜東北線に乗り換えて鶴見に行く運賃が170円。
それぞれの区間に必要な運賃じゃないですよ？
羽沢横浜国大駅→武蔵小杉駅が310円。
羽沢横浜国大駅→(武蔵小杉駅経由)→新川崎駅が220円。
羽沢横浜国大駅→(武蔵小杉駅経由)→川崎駅が220円。
羽沢横浜国大駅→(武蔵小杉駅経由)→(川崎駅経由)→鶴見駅が170円なの。
ね？電車に乗ってる時間が長い方が運賃安いとか意味わかんないでしょ？

まぁ実はこれ、JRの運賃計算方法にからくりがあって、JR東京近郊運賃の場合どの路線を使って行くかにかかわらず一番近い距離で運賃計算されるってルールがあるからなのね。
で、相鉄本線西谷駅から新設の羽沢横浜国大駅までの線路は新しく敷設してJR貨物線に乗り入れ、鶴見駅からは横須賀線で武蔵小杉駅に行くルートなのね。
あ、JR東では便宜上東京駅から大船駅、久里浜駅方面に行く電車は全部横須賀線ってことにしてるけど正確に言うと横須賀線って大船駅と久里浜駅間だけらしくて、品川と鶴見の間は東海道本線(品鶴線)っていうらしいのね。
んでさらにややこしいことにこの便宜上横須賀線ってばこの鶴見駅に停車しねぇのよ。
よって、羽沢横浜国大駅を出た電車は貨物線を走って鶴見駅を経由して品鶴線に入り途中の新川崎を通過して武蔵小杉に到着するので、鶴見と新川崎については直接乗降できないだけで電車が走る運賃上の最短ルートは確立されているのでこの最短ルート距離での運賃計算になるんだってさ。
川崎駅についても東海道本線では鶴見駅のトナリ駅だから直接行けなくても鶴見駅経由の運賃が適用されるので220円というわけ。