ちょっと長くなったので2つに分けます。
あと、談合が行われていることの証拠として、多くの工事が予定価格の97%以上で落札してるからだってのを挙げてる弁護士センセイがいました。
これもなんの説得力もない数字なんですけどね。
入札の仕組みがわからない人たちは、金額が漏れてるに違いないって感じちゃうんでしょうね。
正直に言えば地場業者クラスになると「○○建設が△△万円で受注するという談合情報が寄せられ、入札が業者金額ともに一致したため不落とした」なんてニュースがたまに流れるようなことがあったりしますが、このへんとごっちゃにしないほうがいいですね。
現在の発注方法で主流なのは設計を発注者が行い、施工のみをゼネコンが行う方式です。
どんな工法でどんな材料使ってどんなものが出来上がるかってのがほとんどあらかじめ決まってるわけですよ。
んで予定価格を見積する発注者も入札価格を見積する受注者も同じような資料使って金額積み上げるわけです。
「まともに」見積すれば同じような金額になって当たり前なんですよね、コレが。
だけど、この見積って億単位ですからものすごい手間暇がかかるんですよ。
現在のシステムだと入札には複数の業者が参加しますが落札するのは1社だけですから、落札出来なきゃ見積作業は1円にもならないわけですよ。
入札2件に1件くらいの割合で受注できるならペイできるでしょうけど、何件も入札してようやく受注できるかどうかってことですからその1円にもならない見積作業を全部まじめになんて出来やしません。
さらに最近の世論にあわせて、お役所は公共事業費の削減を公言しちゃってますから予定価格の見積もカツカツで見積やがります。
んで現在のシステムではこの予定価格を上回る入札金額では落札できませんから、入札する業者が全部予定金額をオーバーしてれば落札不調で入札のやり直し(これは開札して不調が確定してから30分後とか1時間後に再入札とか、結構無茶な設定)なので、そろりそろりと金額を下げていくわけですよ。
あまりドカンと下げれば赤字確定しちゃいますから、そろっとです。
こうして何度か入開札を繰り返していくウチに下回る業者がでればそこで落札。
規定回数で落札業者が決まらなければ随意契約といって、発注者にご指名された業者が指し値(安い金額)で泣く泣く請け負わなくちゃならないっつうことになります。
上記のことをふまえると、ある程度見積に力を入れる工事とそうでない工事があってもやむなしってことです。
本気で取りに行ってる会社は真剣に積算してるのでこの会社の見積を下回る金額で入札するのは致命的な赤字工事になりかねないわけですよ。
そういうわけでいろんな会合の場でどの会社がどの工事を狙っているかとか、逆に自分の会社が狙ってるのはどの工事なのかを探り出すわけですよ。
この探り合いを「談合」っていわれちゃってるわけですな。
実に不本意です。
ですから公取から改善命令とか来ても応諾なんぞできないわけですが、発注者サイドは容赦なく指名停止措置をしやがります。
こっちから言わせてもらえば、缶ジュースがどのメーカーも軒並み120円ってほうがよっぽど本来の意味の価格統制というところの談合じゃねぇか!と思うわけですよ。
ま、今回の鋼製橋梁の件は探り合いが行き過ぎて、誰かが仕切るようになってワークシェアリングまで至ったのが問題なんです。
あと、談合が行われていることの証拠として、多くの工事が予定価格の97%以上で落札してるからだってのを挙げてる弁護士センセイがいました。
これもなんの説得力もない数字なんですけどね。
入札の仕組みがわからない人たちは、金額が漏れてるに違いないって感じちゃうんでしょうね。
正直に言えば地場業者クラスになると「○○建設が△△万円で受注するという談合情報が寄せられ、入札が業者金額ともに一致したため不落とした」なんてニュースがたまに流れるようなことがあったりしますが、このへんとごっちゃにしないほうがいいですね。
現在の発注方法で主流なのは設計を発注者が行い、施工のみをゼネコンが行う方式です。
どんな工法でどんな材料使ってどんなものが出来上がるかってのがほとんどあらかじめ決まってるわけですよ。
んで予定価格を見積する発注者も入札価格を見積する受注者も同じような資料使って金額積み上げるわけです。
「まともに」見積すれば同じような金額になって当たり前なんですよね、コレが。
だけど、この見積って億単位ですからものすごい手間暇がかかるんですよ。
現在のシステムだと入札には複数の業者が参加しますが落札するのは1社だけですから、落札出来なきゃ見積作業は1円にもならないわけですよ。
入札2件に1件くらいの割合で受注できるならペイできるでしょうけど、何件も入札してようやく受注できるかどうかってことですからその1円にもならない見積作業を全部まじめになんて出来やしません。
さらに最近の世論にあわせて、お役所は公共事業費の削減を公言しちゃってますから予定価格の見積もカツカツで見積やがります。
んで現在のシステムではこの予定価格を上回る入札金額では落札できませんから、入札する業者が全部予定金額をオーバーしてれば落札不調で入札のやり直し(これは開札して不調が確定してから30分後とか1時間後に再入札とか、結構無茶な設定)なので、そろりそろりと金額を下げていくわけですよ。
あまりドカンと下げれば赤字確定しちゃいますから、そろっとです。
こうして何度か入開札を繰り返していくウチに下回る業者がでればそこで落札。
規定回数で落札業者が決まらなければ随意契約といって、発注者にご指名された業者が指し値(安い金額)で泣く泣く請け負わなくちゃならないっつうことになります。
上記のことをふまえると、ある程度見積に力を入れる工事とそうでない工事があってもやむなしってことです。
本気で取りに行ってる会社は真剣に積算してるのでこの会社の見積を下回る金額で入札するのは致命的な赤字工事になりかねないわけですよ。
そういうわけでいろんな会合の場でどの会社がどの工事を狙っているかとか、逆に自分の会社が狙ってるのはどの工事なのかを探り出すわけですよ。
この探り合いを「談合」っていわれちゃってるわけですな。
実に不本意です。
ですから公取から改善命令とか来ても応諾なんぞできないわけですが、発注者サイドは容赦なく指名停止措置をしやがります。
こっちから言わせてもらえば、缶ジュースがどのメーカーも軒並み120円ってほうがよっぽど本来の意味の価格統制というところの談合じゃねぇか!と思うわけですよ。
ま、今回の鋼製橋梁の件は探り合いが行き過ぎて、誰かが仕切るようになってワークシェアリングまで至ったのが問題なんです。
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