M-1グランプリ 2019

漫才師の大会「M-1グランプリ」が22日に行われ、今年は「ミルクボーイ」が優勝したそうな。
M-1は審査員がほぼお笑い芸人で占められている限りは業界内輪の発表会にすぎないというのがあっしの持論なのでほぼ見ることはないんですけどね。
だって審査員のお笑い芸人は自分のネタを「これは面白いはずや！」って作ってるわけで、他人の作るネタが「面白い」のなら「自分ならこういうネタにする」っつー感性が近ければ近いほど完成度が高く感じられるって事じゃん。
もしくはそのお笑い芸人が考えも付かないことをやって度肝を抜かれた場合ってのもあるが「漫才」ってくくりの中ではそれも難しい(過去松本人志がテツandトモのネタを「これを漫才ととっていいのか難しい」と評していることからもマイクを挟んだボケとツッコミの話芸が基本線でありそこから大きく逸脱できないことがうかがえる)から結局の所はネタのチョイスとかオチに持ってくまでのセンスが審査員に近いかどうかで決まる。
まぁしゃべくりの技術みたいなモンは本職じゃなきゃわからんみたいな意見もあるんで一歩譲って審査員が芸能人だけで構成されてもよしとしよう。
が、審査員がいわゆる大御所とかベテランとか、お笑い業界で一旗揚げた人物ばかりなのがダメなんだよな。
彼らには彼らなりのプライドがあるだろうから、新世代の笑いに打ちのめされてこれは敵わないと思ったらプライド粉々で引退するしかないはずなんだけど、まずそうはならない。
「君たち面白かったよ、これからも頑張りなさい」って上から目線でしか審査しないじゃん。
新しいコトに挑戦して受けたとしても審査の過程で一度でも大御所から「それはどうかな」みたいなコメントが出てしまえば、同一系統の笑いは邪道認識されて忌避され、当然若手の萎縮に繋がる。

詳しいことは分からないんだが、デイリースポーツの記者の人が今回のM-1についての記事で「4分以内」のルールがありながら誰も守ってない…と嘆いてた。
ウィキペディアをみると当初4分以内のルールには罰則なしで途中から減点対象になったとのこと。
時間オーバーで減点されても他の組に減点以上の差をつければ勝てるってのは何か違うよな。
これじゃ正直者が馬鹿を見る世界そのものじゃねぇの。
M-1は2010年で一旦終了しており復活したM-1がどこまで過去のルールを継承してるのか不明だが、面白ければ時間制限は無視しても良いのであればなにをやっても面白ければ許されることになってしまうので「爆笑オンエアバトル」のように制限時間になったらネタ打ち切りで審査対象外になるくらいの制限は無きゃダメだろうと思うわ。
まぁどうせ見ないからどうでもいいんだけどｗ