東北や北海道が白い世界となってしまった今、東京は紅葉の時期を迎えました。
わが街わが通勤路の桜並木が本格的な紅葉となっております。
思わず脚を止め、シャッターを切りたくなります。
街路樹が桜というのはとても素敵だと思います。
春四月には白い花のトンネルと花びらの絨毯。
秋十一月にはオレンジに色づいた枝枝が道路の両側に整然と並びます。
脚を止めて眺めたくなる瞬間が2回もやってくるのです。
もちろん夏の深緑冬の枯れ木もそれはそれで素晴らしいのですが、思わず脚を止めカメラを鞄から出したくなるのはやはり春と秋の2回かと思います。
日本の美しさは春秋があってこそのものではないでしょうか。
冬の白銀や夏の深い緑に感じ入ることができるのは春秋の華やかな色彩との対照として存在するからだと私には感じられます。
ところが最近は春秋の期間が短くなりつつあり、花を愛で葉を愛おしむ時間的余裕が少なくなってきました。
とても残念なことだと思います。