しか~し・・!。
そして、お婆さんは、子供達が生まれて割れた、
9粒の二十面鉱石「桃」の欠片の中に、さも訳ありな文字が、
一文字づつ刻まれているのを見つけました。
衛星「かぐや」から、第4惑星の家に帰ってきたお爺さんは、
”簡易個人用宇宙船”から、「ソラタケー」の筍を降ろすと、
鶴の‘おわん’を部屋に入れ、怪我の状態を見ました。
お婆さんは、女の子の名前を、‘ゆおな’男の子は、‘きんの’‘はしれ’
‘いっす’‘こぶと’‘かさじ’‘はなさ’‘うらし’‘ももた’と
サクッと決めました。
お爺さんも、”簡易個人用宇宙船”が、重力誘導軌道で、
衛星「かぐや」を7回半回っている間に、鶴の名前を考えて、
‘おつぅ’・・いえ、‘おわん’に決めました。
お爺さんは、応急手当をした鶴と、拾い集めた「ソラタケー」の筍を乗せ、
”簡易個人用宇宙船”を無衝撃発進させ、重力誘導軌道の自動操作にしました。
鶴の応急手当を終えると、お爺さんは「ソラタケー」が裂けた衝撃で、掘り起こされ
飛んできた、その筍を拾い集め”簡易個人用宇宙船”に持ち帰りました。
お婆さんが、”自動空間移動設定”で帰路の途中、”簡易動力推進宇宙服”の
収納装備に入れた、9粒の二十面鉱石「桃」が次々に割れて、中から・・。
お爺さんが、光り輝く「ソラタケー」に近づくと、急に眩しく輝いたかと思うと、
その竹は真っ二つに裂けて無くなり、そこには、怪我をした一羽の鶴がいました。
お婆さんは、「微衛星帯」でバレーボール大の微衛星「ドンブラ」から、
希少金属を多く含む、大豆程の大きさで、桃色に輝く二十面鉱石の
「桃」を見つけました。