お婆さんは、‘いっす’から受け取った、成長が早く一日でグングン伸びる、衛星
「かぐや」で採れる、「ソラタケー」の9個の破片に向かい、ある術式を唱えました。
お婆さんは、‘いっす’から受け取った、成長が早く一日でグングン伸びる、衛星
「かぐや」で採れる、「ソラタケー」の9個の破片に向かい、ある術式を唱えました。
お爺さんは、食事をせずに、他の惑星では、鶴の‘おわん’が、「ソラタケー」
の破片で、深く傷ついた神経核を、完治できる治療法があるか調べていました。
部屋に入った、大豆程の大きさの‘いっす’は、スルスルと鶴の‘おわん’の
羽へと登り、羽に残っている「ソラタケー」の破片を、9個取りました。
総合医療機関「ナオス」からの返信には、この星の医療技術では、
「ソラタケー」の破片で深く傷ついた、神経核を完治できず、
鶴の‘おわん’の飛翔は難しいだろう。と、ありました。
お婆さんと、食事をしている最中に、突然何を思ったのか、‘いっす’が、
お爺さんと、鶴の‘おわん’の居る部屋に、とっとこ入って行きました。
お婆さんは、部屋に入り‘ゆおな’と女の子に、そして、‘きんの’‘はしれ’
‘いっす’‘こぶと’‘かさじ’‘はなさ’‘うらし’‘ももた’と
8人の男の子に名前を教えると、食事にしました。
お婆さんも、9粒の二十面鉱石「桃」から誕生した、
小さく元気な1人の女の子と、8人の男の子と一緒に、
第4惑星の家に帰ってきました。
お婆さんが、4次元拡散装備「ポイ!」に挿入した、
さも訳ありな文字が刻まれた、二十面鉱石「桃」の欠片は、
全て「微衛星帯」に戻り拡散しました。
その文字を見たお婆さんは、直ぐに何かを察すると楽しそうに、
割れた9粒の二十面鉱石「桃」の欠片を、”簡易動力推進宇宙服”の
4次元拡散装備「ポイ!」に、全部挿入しました。