某会社の免震ゴム装置が、国の定めた基準値を下回っていたにも関わらず長期に亘って納品されていた事例が明るみになりエラい騒ぎになっているのだが、会社側の現場担当者は状況をあらかた把握していたのに上に報告等しなかったそうな。
日本という国はね、ミスが生まれると下の者に腹を切らせて組織の長はのうのうとやり過ごすことが黙認される。もし、現場担当者が速やかに報告していれば、全責任を押し付けられてクビを切られるのがオチだったろう。帳尻合わせに末端の重役も2,3人辞めさせてお仕舞っと。
どうせ辞めるなら会社ごと道連れにしてやろうと考えたって不思議じゃない。それならば報告しなかったのもうなずける。今回の事態でこの会社は今まで築いてきた社会的信用を全て失い、近いうちに存亡の危機に陥る可能性も大有りだ。
先の大戦で国が消滅してもおかしくないくらい徹底的に敗北せしめた、上意下達一直線の硬直・疲弊した旧日本軍の精神は、戦後70年を迎えた今でも健在であるという、拭い難い事実。
何時まで旧日本軍の亡霊に支配されるのであろうか。もしかして永遠なのかもしれない。それほどまでに日本という国家は変化に乏しいとも言えるわな。