フロイド・メイウェザ-jrという、ボクシング史上でも最強の1人に数えられる名ボクサ-が居る。だけれども人気がからっきし無い。その理由は、防御を重視し派手さや外連味に欠ける上に消極的に見える試合運びにあるとされる。
マニアや好事家といった連中からは絶賛されるが、一般大衆からの支持は得られない気の毒なタイプである。この度、アジア圏史上最強ボクサ-でフィリピンの英雄マニ-・パッキャオとの大一番(両者のファイトマネ-は総額2億ドルを超える)が娯楽の殿堂ラスベガスで催された。結果は圧倒的な技術差を見せつけたメイウェザ-jrが大差の判定勝ちを収めるも、会場の観客からは大ブ-イングの嵐だったそうな。
ボクシングは、卓越した技術に裏打ちされた知的なスポ-ツというのがメイウェザ-jrの信念だとすれば、感情むき出しの殴り合いこそボクシングの神髄たるべしと考える大多数の一般大衆とはけして相容れない。人気を獲得するために好戦的なファイトスタイルへ鞍替えするボクサ-も多い中で、その姿勢には畏敬の念を禁じずにはいられない。
おそらく、史上最も人気が無かった最強チャンピオンとして後世に語り継がれるのだろうが、彼にとっては意味を成さないのだろう。媚びない男はエエもんですよ。あたしなんか媚びてばっかですわ(笑)。ちったあ見習わないとねぇ〰。