普通、家を作ろうと考える時、いろいろ夢が膨らみ、どんどん家の大きさが大きくなってしまいます。
リビングダイニングは20帖欲しい。寝室は8帖、客用を兼ねて和室6帖、子供部屋は2つ・・・などなど。
家族4人の家で40坪以上の家になってしまいます。
それがいくらになるか。。地域によって価格の差はあるとしても、実際、生活に必要なものをそろえると、坪あたり60万円以上はかかってきます。(もっともその「必要なもの」の内容は個人の考えによりますが・・)
減築・・という考えがあります。要するに面積を減らすということです。
新築の場合、あれこれ膨らんだ間取りを、一度ワンルームに置き換えてみましょう。
ワンルームで考えると「大きな部屋」が大きすぎるともてあまします。それを仕切れば、小さな部屋ができ、寝室や個室となります。
その仕切りが自由にできるとすると、元の「大きな部屋」の面積って、そんなに大きな面積って必要ないと思うのです。
部屋の大きさを積み上げるのではなく、ある大きさを決め、その枠の中で、必要な面積を取っていく。。
面積の減築です。
改築の場合、あまりその存在意味がなくなった部屋をなくしてしまいましょう。思い切って物理的になくしてしまえば、気持いい庭が作れます。駐車場にもなります。。
部屋の仕切りを取り払い、隣接する部屋とつなげて大きな部屋にすることもできます。一度ワンルームに戻していく方向です。(ただし、きちんと構造的検討が必要)
家を作る事は、どうしても増えていく方向に考えてしまいます。それを逆に減らす方向に考えることで、シンプルで自由なプランができていくのです。いろいろな欲望で膨らんだ頭の中を整理し、本当に必要な事を考える事につながります。
それが決まれば、後は、必要な時に部屋を増やし、必要なくなったらなくせばいいんです。最初に出来上る家に全てを込めてしまうのではなく、いつまでも未完の家・・そんな家でいいのではないでしょうか。。
減築についてもう少し詳しい話→ 減築 のイメージ
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突き詰めると「20坪の家」でいいと思えるかも。。