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いい家 4

Lwh002120112

仕事場の南前の2階建ての家が壊され、今現在、3階建てが工事中。

2階建ての家だった時には、冬でも午前中からそれなりに陽が入ってたが、今はもう午後のわずかな時間しか陽が入らない。

建築の関係者としては、合法的に作られるものに対して何も言う事はない。ただ・・・

陽の光が入る事は、本当にありがたい事だったな と、毎日のように実感するばかり。

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建築するという行為は、周囲に対して、何かしら影響を与える。特に敷地が小さい場合には、隣接するお宅の 「陽が入る事」 を妨げてしまう。それは、「お互い様」 と理解していなければならない都市部の住宅の宿命だ。

陽を遮る事ばかりではなく、隣の人にとって大切だった眺望を遮ってしまう事もある。こちらにとって気持ちよい窓でも、お隣にとっては丸見えになって不愉快な事もある。いいデザインと自己満足しても、他のひとにとっては、嫌なデザイン となる事もある。

100%誰からも不愉快に思われないものは、、、作れないだろう。だから・・・

建物を作る事には、謙虚でありたいと思う。

街は、ひとつひとつの建物の集合体だ。個人の家は、その持ち主の物であるとともに、地域の景観を形づくる物。

土地は、所有者のものだけど、本当は誰のものでもなく、わずかな時間 使わせてもらう もの。



街を歩いていて・・・

特別な家ではなく、ちょっと控え目で、でも凛(りん)としていて、程良く手入れがされていて、住人の人柄(?)や家への愛情が感じられる家に出会うと・・・うれしくなる。

そんな家が いい家 だと思う。

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いい家  終 ・・・ と思いましたが、もうひとつ追記

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いい家 1
いい家 2
いい家 3
いい家 4
いい家 5


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はたして自分が設計する家が、そうゆう家 になっているだろうか・・・・。ただ、、、

住人は、家をとても大切にしていてくれる。家はともかく、住人は 「いい住人」 である事は間違いない。

写真は LWH002 の施主Mさんが、ご自分で植えられた木。敷地の形状で三角に残った小さな植栽スペース。設計中の事だったか忘れたが、立面図にこのような木の絵を描いた事があった。

いろいろな条件があって、道路側に対して無愛想な形になったので、せめて 木を1本植えたら、雰囲気が和らぐと思った。この家ができる 「街に対する設え(しつらえ)」。 Mさんは、家が完成した後、忘れずに実現してくれた。

私の設計した家の住人は、みなさん、木を植えたり、なにかしら外に設えをしてくれる。

Ritoh は、御自分で何本も木を植えている

風樂房 は、和風の庭を全面的に改良された

No.4 では、塀のところにいろいろ飾られる。(・・・やってくれる人がいる?でしたっけ?^^;)

今年は、きっと LWH001 には モミジ がやってくるだろう。

にしこいの家の庭は、2月頃に出来上がるらしい。

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今年は、、、も、、こそ、、、皆さんのところに伺います!・・・たぶん。。

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東京 暮しリノベーション > 志田茂建築設計事務所

思い描く暮らしの物語がはじまる上質な場 をつくります。


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