先日の結婚披露宴は、勤めていた事務所の関係。
その事務所のOB・OGがそろい、ある意味同窓会だった。
事務所を止めた後、出身地に戻った人もいる。
事務所を止めた後、たいがいは独立して自分の事務所を始める。
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個人事務所を始めるという事は、それまで全く考えもしなかった 経営者 となる事。
これがなかなか難しい。
それまでスタッフとして、「いいもの作りたい」という思いだけでやってきた。仕事をどうやってとるか、なんて考えもしない(・・わけでもないが、なんとかなるだろうと思っている。)
建築業界も、本当は何年も厳しい状況で、まして地方は、あきらかに悪くて、独立した人の多くは苦戦している。苦戦していられるならまだしも、どうにもならなくて、廃業しなければならなくなる人も多くいる。
状況は、私の先輩・同僚・後輩も、同じ。。
今回集まったOBの中にも、自分の事務所をたたんだ人がいる。
ぼくが、事務所に入った時に、本当にお世話になり、たくさんの事を教えてもらった人。
その人が「事務所を止めた」と年賀状に書かれたのを見た時・・・ショックだった。
自分よりずっと社会的で設計の実力もある人なのに。。
今回、お会いした時・・・
「頑張ってるね。ブログ読んでるよ。止めないでね。」って言ってくれた。
辛い。。
みんな建築が大好きで、設計が大好きだから、この仕事をやっている。
薄給で長時間勤務 が設計事務所の実態。
それでも「好きだから・・・」「いつか自分でやっていきたいから・・・」やってきた。
そして自分でその夢を叶え、始めた事務所。
それを止めなければいけない。
「止める」決断した時の気持ちがとてもよくわかる。
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毎年、来年がどうなるかわからない。不安は常に付きまとう。
幸い、ぼくには声を掛けてくれる人達がいて、今 仕事をさせていただいている。
自分の夢にではなく、その人達の夢に責任がある。
だから止めるわけにはいかない。
工事が完了しても、それからずっとお付き合いがある。ある意味自分の楽しみではあるけれど、ずっとお付き合いする事も責任の一つだと思っている。
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事務所を止めるという事は・・・
その責任をまっとうできなくなるという事、、、そして、お会いできなくなる という事。
想像するだけで悲しい・・・辛い・・・
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そんな事がないよう、常に勉強し、努力していきます。
このブログも いつまでも続けたいと思っています。
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Oさんへ
ぼくは、続けていきます。。可能な限り。
Oさんも、またいつか復活してください!夢を!