以前書いた【街歩き】の記事の中でご紹介した築90年の「銀座・奥野ビル」。
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先日、そのビルの中に入ってみました。
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▲1階ホール
▲階段
▲306号室
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ホールや階段まわりは、基本的に当時のままに近いと思うのだが、そうすると「90年もののインテリア」となる。
「306号室」は建築時の当初のまま?ではないと思うが、かなりそれに近いのだろう。
こうして写真を撮って見ていて気づいた。
どれも 絵画 のようにも見えてくる。
写真であるから2次元ではあるけれど、「実在の空間」を撮っているのだから「3次元的」な見え方をしてるはずなのに・・・何度みても、絵画のように見えてしまうのだ。
考えてみた。
年月が経ち劣化もあるだろう建物の素材は、古さを積み重ねると、その素材が反射する光がずっと「平坦」になり「柔らかくなり」、その結果・・まるで「絵」のように見えるのではないか。
室内画で有名なデンマークの画家 ヴィルヘルム・ハンマースホイ が描いていたのは、こういう光と質感だったのかも・・と思った。