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林芙美子記念~家づくりで見るべき建物

先日、林芙美子記念館 に行きました。

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林芙美子記念館

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久しぶりに行って、以前よりはこの家の良さを、より感じられました。

そして、家を作る事を考えている人には、ぜひ見て欲しい建物だと思いました。

ざっとご紹介したいと思います。

この記念館は建物の中には入れません。外から見るだけです。

でもそれほど大きな家ではないので、外からでもよくわかります。

上の写真が平面図です。

左端の真ん中に玄関があります。そこから順に写真を御覧いただきます。

▼玄関

玄関から最初の部屋の「取次の間」です。

右奥が「客間」、左奥は「使用人室」です。

いきなり脱線します。使用人室の壁に杉板を張っていて、玄関から見てその杉板の反射する光と色がとても気に入ってしまいました。

▼使用人室

元々色付けていたかもしれませんが、築後約80年たってとってもいい色艶です。

見とれてしまいます。

戻ります。

▼小間

玄関から南側にあります。

外から見て、とてもプロポーションがいい!

瓦屋根がきれいです。

↓玄関側の東の窓から中を見ました。

▼茶の間

茶の間ですので洋室ではなく和室です。線で構成されるインテリは、シンプルで気持ちよく、今見て、むしろモダンに感じます。

建具の高さは、約1.8m。部屋と広縁の堺に下がり壁ができますが、それによって天井の形状や高さを変え、空間の変化を作れます。

今、私達は部屋を仕切らず大きな部屋を作るのが主流ですが、仕切る事も決して悪くはないのです。

▼二つの建物をつなぐ部分の外観

正面が勝手口。観覧する時は、そこからスタートです。

右側に浴室があります。

▼浴室

浴室の窓が、とても美しい!

改修はされているんだとは思いますが、シンプルで清潔感があって、でも艶もある浴室です。

▼台所

4.5帖くらいの部屋ですが、とってもコンパクトです。白いのは冷蔵庫。

▼次の間

奥の建物に進みます。奥の建物は、ご家族の寝室や林芙美子さんの書斎、画家だったご主人のアトリエがあります。

この「次の間」には作り付けの収納があり、扉にはインドから取り寄せたクロス?が貼られています。

左が寝室。正面奥が書斎。

▼寝室

照明器具が、いいですね!

▼寝室を外からみます。

外から見て、ほんとに美しいです。

▼茶の間の前から寝室方向

寝室の奥が書斎、さらに奥にアトリエがあります。

▼寝室前から茶の間方向

== 室内の写真はここまで ==

屋根が美しい。

**

これから家を建てる人、リフォームを考える人には、ぜひ見て欲しいです。

こんな家を作って欲しいわけではありません。

ただ、

参考にして欲しい事がたくさんあります。

・家の佇まい(姿)

・寸法

・低さ、高さ

・暗さ、明るさ

・部屋のつながり方

・材料の質

・時間が経って古くなった時の姿

・照明

などなど

時間を取ってじっくり見て、感じてみてください。

行政が管理している建物ですから当然清掃や補修はされています。

手入れをしていれば、

80年の家でもこんなに生命感がある事をわかってもらえると思います。

家を考える時 「今だけ」に夢中になってしまいますが

「これからともに長い時間を過ごす」という意識をもつ事の大切さを感じてもらえるといいな、と思います。

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