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家という欲望の螺旋の中で苦しむ人へ

[ 築20年の家リノベーション 石神井公園の家(R)  玄関 ]

 

しかし与えられた間取りに与えられた設備、与えられたインテリアの「既製品の商品」としての家ならば常に上には上があるのが現実。一軒家でも建売ならば同じこと。

自分に合わせて作った家(或いは自分に合わせてリノベーションしたマンション)を手に入れて初めて、その螺旋から降りることが出来るのかもしれない。

LWH002 の施主Mさん のブログより引用

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比較の輪廻に嵌まらないために

http://houseforone.blogspot.jp/2016/02/blog-post_15.html

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一般的な家・・・

メーカー住宅、建売 って、やっぱり 「 『商品』じゃない 」 とは言えません。

 

商品である以上、たとえば「自由設計」であっても

ベースには、その会社の規格があります。

 

先に断っておきますが、『 規格 』 にのっとり作る事を非難するつもりなんてありません。

なにしろ家というのはお金の掛るものですから、そこを抑えるためには どうしても 『 規格化 』 は必要です。

その『 規格化 』を全てにおいて達成しているのが、ハウスメーカーの住宅であり、大規模開発で作られる建売であり、マンションです。セミオーダー的になるのが「自由設計」というものです。

 

規格化されるわけですから

Aタイプ Bタイプ Cタイプ ・・・みたいな

仕様によるランク付けあります。

 

そのへんの感じが一番わかりやすのが

メーカーのシステムキッチンです。

 

そのカタログみればよくわかりますが、

値段は 安いものから高級まであります。

目移りしますよ。ほんとに。。

 

「このオプションは欲しいな~」

「あと数万円出せば ひとつ上のランクになるんだよな~」

とか・・。

 

商品って、すごいですよね。

 

それを「欲しい」と思った人間の欲望の火を一気に煽り(あおり)ます。

 

それが、、「商品」としての家を見る場合にも 同じように起こります。

それを手に入れれば、その「火」は静まりますが、ふとした瞬間にまた燃え上るのです。

 

Mさんがブログに書いた 【 螺旋 (らせん) 】 とは、その事です。

 

 

 

 

家に対して 「 商品 」 と意識がある限り

その 螺旋 から降りる事は難しいでしょうね。

 

その根底には・・・・

「メーカー」というブランドを手に入れる事の喜び

「メーカーが作ったのだから・・・」という安心感

品質、メンテナンス、、そして 補償 。

 

下衆(げす)な言い方ですが・・・

「 最後は金 」っていうところ、ありますよね。

 

住宅業は、クレーム産業 と言われます。

 

買う側 ・ 売る側  という構図 である限り

それは変わりません。

 

でも・・・

自分の家をそうゆう構図の中で考える事は、苦しい事 だと思うんです。

 

 

ああでもない、こうでもない と面白がって作ったり

( ↑ 新築 )

とっとと手に入れて、自分で作りなおしてみたり

( ↑ リノベーション )

するほうがどれだけ 建設的な家づくりか。。

 

 

全ての人にそれをお勧めはしません。

「商品」をさっと買う良さもあるわけですし。。

 

ただ、商品としての家の螺旋(らせん)の中にいる人のうち、

何割かの人は、そこでグルグルしてる事に息苦しさを感じている人もいると思います。

 

もしそこにいる事に

「 なにか違う 」 と思うなら、

一度、その螺旋から飛び降りてみる事を勧めます。

 

 

家づくりは、もっと自由です。

 

 

家作りはたくさんの考える事があるので、考えるほどに わからなくなってしまいます。

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[ 築20の家リノベーション 石神井公園の家(R)  工事前の玄関 ]

 

この家は20年前、ある建築家が設計した家です。

家の中に自然光を取り込んだダイナミックなコンセプトの家でした。

施主はこの家をとても好きでした。ただ・・・

暮しの器としては、限界を超えていました。

 

今回の工事では、玄関に下駄箱を作りました。

Bforeの写真で、三角のコーナーに下駄箱を作りました。

その在り方をいろいろ悩みました。既存の壁となじませるのか、機能性を優先するのか。。

結局どっちつかずなのかもしれませんが 「新しい事」である事を選びました。

対比をするつもりも対立するつもりもありません。

ただ、、、「理由があってこれ作った」 という意志表示です。

そんな事をがんばって考えてみても、出来上がってしまえば、特にどうという事もなく、「普通」な感じだったりします。

 

リノベーションにおいて、混乱を起こす事なく 「 普通 」 であれば、それでいいと思います。

 

 

 


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