
妻と いつも ぶらぶら街歩きをする。(目的は買い物という事がほとんどだが。。)
きのうは、いつも自転車で行く街まで歩いていった。最近、少しずつ、感じのいい飲食関係の店や文具屋など増えてきているのを知っていたのだが、それを見に行きたかった。
それらの店は、「デザインされた」という店ではなく、ファサードに木の建具を使った、あたたかく、どこか懐かしさのある構えの店だ。手作り感のある店と言えるかもしれない。
ちょっと寂れた感じがしていたその商店街の通りにそんな店が少しずつ増えて、時間をかけて いい商店街になっていけばいいなと思う。
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その商店街から脇に入ると、住宅地。ずっと前から知っているところだが、もう昔の記憶にあるような それなりに古く大きな家がある住宅街ではなく、大きな家はなくなり小さな家が密集して建っていた。そんな一画に、以前雑誌で見た家を見つけた。(その家の設計者は、若く、注目されている人だ。)
その家は、高さがとても低く、小ぶりで、そうゆう意味では好感が持てる。「トランプの家のような・・」がコンセプトだったように覚えているが、家を構成する壁や床や屋根が、とても薄い。そうゆうコンセプトを実現した事はすごい事だと思う。
ただ、それはそれで、建築の納まりとしては無理がある部分が見えて、「この家は時間に耐えるられるのだろうか・・」 と思った。その家は、よほど注意してメンテをしていかないと、長くは持たないように感じた。
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住宅は、外部の環境から、そこに住む人を守るものだと考える。熱や風雨に耐え、人の暮しの変化に対応し、当然 時間とともに古びはするけれど、それが決して汚らしいものではなく、美しいものであるように、家を作りたい。
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写真は、ある商業ビルの中で撮ったもの。
誰もいなくなったその瞬間、西日の差しこむその場所は、どこか 異次元につながる場所のように思えた。