( 中板橋の家 1階階段リフォーム中 )
現在の家は、建材が”当たり前”として使われます。建材のフローリング、建材のドア、建材のキッチン、建材の収納、さらに床の間の部材でさえ、建材を使うのが当たり前で、私達はそういう家に特別何も思わないようになっているかもしれません。
大金を払いローンを背負って購入した家、注文で建てた家でさえ、建材でできた家です。
《*この記事で使う「建材」とは、建材メーカーによる工業製品を表します。》
木だと思っても、それは表面に”木の柄”をプリントしたシートを張ってあるものかもしれません。
1ミリ以下の”うす~くスライスした木”を合板の表面に張った物もあります。傷が付くと表面のうす~い木がはがれて下地のベニヤが見えてしまうため、うす~い表面を固い塗装で保護していあります。
私達の身の周りは、木の柄の物 であって無垢の(本物の)木とは別物の材料ばかり使われています。
そう遠くない時代には、「木とはべりっとはがれるもの」というのが当たり前になってしまうのかも。。
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上の写真は、階段をリフォームしている現場です。
元の階段は、建材でできている階段です。その上にタモの集成材を貼っています。
写真の上から2段目が、元の階段の建材の”段板”です。その他はタモの集成材が貼られてます。
写真でみただけで、建材の板と無垢の木の板の違いがわかると思います。
《集成材というのは、細くカットした木を並べて接着し作った大きな板の事。表面だけでなく厚さ分が一つの木。》
目で見てその物の質感を感じる理由
(最終的には透明の塗装をするのでこの段階での正当な比較ではありませんが、)建材の段板は、見た目に『まっ平ら』な感じがしますが、「厚み」とか「表面の質感」とかを感じないと思います。
タモの集成材は、表面はほぼ平らですが、”木の質”そのままですから、手で触った感じも目で見た感じも、なんとなくですが「ザラザラ感」というか「ほんのわずかなデコボコ感」を感じます。
人が目で見て表面のザラザラ感を感じるかどうかというのは、光の反射からその物の表面の状態を脳が判断しているのじゃないかと思います。
実際に触ってみて(足で触れてみて)視覚から入った質感と実際の触感が一致するので「安心感」や「気持ち良さ」につながっていくのかも。
逆に『建材』は、反射する光から”質”を感じるデーターがなくても柄から「木のようだ」とは脳は認識しています。実際に触れてもまっ平らで”質”を感じる事ができず、「不安」や「不快」の感情が生れるのかもしれませんね。
工事前と工事後(途中だけど)の比較
工事前と段を貼り変えた写真を並べみます。どんな気持ちになるでしょうか?
▼工事前
▼段を貼り変え
この写真で比べるの厳しいかもしれませんね。。
完成したら改めて写真を並べてみます。
建材メーカーのショールームが苦手
これは、先日行った建材メーカーのショールームです。
建材メーカーのショールームには、必要に迫られ行く事があります。
そこは当然、建材で出来ています。さも「木のように」建材のフローリングが使われています。さも「木のように」キッチンの面材に、建材のパネルが使われいます。
その世界が、とっても”うす~くて”質感がなくて、極端な言い方をすると「うそっぽくて」、心臓がドキドキしてしまいそうなほど居心地悪く感じます。
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一般的な・・あたり前の家に・・
なんだか不安な感覚を持つ人
どうしても好きになれない人
がんばって・・もしかして「私がへんなの?」と責めつつ
居心地の悪さをどうにかしようとしている人
「その家が問題」の可能性があります。
これはある人です。
ご自分の家が嫌いになってしまい、
違う家に住みたいとさえ思っていました。
私にご相談いただき話しを続けているうちに
「うちももしかして変わる事ができるの?」
と思うようになり、リフォームをする事にしました。
そして今ではすっかり「この家、好き」と思うようになりました。
新築でもリフォーム/リノベーションでも
あなたのお悩みや不安、心配は
話しをしてみれば解決する方法が出て来るかもしれません。
話しをする事で解決する事もあります。
よかったら、家の事、お話ししましょう。
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10月は
10月5日(土) 10時~11時30分 (1組)
10月12日(土) 10時~11時30分 (1組)