リノベーションの設計で考えた事を、実際に設計した家を事例としてお話してきました。
今回が最後です。
最初の写真は、リビングから見たキッチンです。
システムキッチンやタイルの壁は、そのまま使いました。
変えた事は、床をコルクタイルにした事と
キッチンとダイニング部分を分ける意味と、
作業台と、収納と兼ねて カウンター収納を作りつけました。
料理がお好きな奥様が、料理器具をまとめて置く場所が必要だったからです。
収納する器具の大きさや数に合わせ、自由に考えられます。
その場所に合わせた寸法で、使い勝手合わせた
”使いやすい”ものを手に入れ、気持ち良く料理ができる
という事を考えると
家具をオーダーするというのはいいものだと思います。
決して”格安”ではありませんが、扉をつけなければ
そんなには高いものにはなりません。
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* 作り付のキッチンも同様です。
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」
この頃は、キッチンの床にコルクタイルを提案する事が多かったです。
水がよくこぼれたりする場所の床に、
「木を使わないほうがいいかな」
と思っていたからなのですが・・・・
今は、多くの施主が キッチンの床が木 でも
それほど 「気にならない」 と言われるので、
『木』でご提案しています。
階段下には、
(当時)ご自宅で仕事をされていた奥様のための
『 机 』 を作りました。
その上の階段の ケ込み 部分にはアクリ板を入れ
光をとおして明るくなるように作りました。
その時にはお子さんがまだ小さかったので、
家全体の気配を感じられる場所としてはよかったのだと思います。
そして、、床を杉板にしました。
既存の合板フローリングの上に、15mm厚の杉板を貼りました。
小さなお子さんがいたという事と
南の陽が直接当たらないこの家の1階を
目で感じる雰囲気を温かく感じられるようにしたかったからです。
塗り壁とした壁との相乗効果もあり、とても清々しい部屋になりました。
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6回に渡り、戸建て住宅のリノベーションの設計で考えた事をお話してきました。
「この家だからできた」 という事ではなくて
どの家でも、いろんな事が考えられ、工夫し、変える事ができます。
もちろん『 既存 』というものがあっての事ですから
その存在を無視する事はできず、それを手がかりに、
『 よりいい解決 』を探っていきます。
『 既存 』が制約になるのではなく
『 既存 』があるからこそ
『 唯一の場 』が作れるのです。
家との関係をよりよくする事ができるのが
戸建てリノベーションのよいところです。
家も、住む人も より 生き生きできるのです。
今 住んでいる家を・・・
中古で買おうとしている家を・・・
見て、どんなふうに変えらるかを想像するのは難しい
と思いますが、
「無理かな」と最初から決め付けず・・・
(もちろん、どんな事でも実現できるわけではありませんが)
まずは自由に考えてみましょう!
単に『直す』のではなく
新築と同じように、
『家作り』なのですから・・・・リノベーションとは。
(終わり)
【リノベーション】設計で考えた事(4) 西向き・薄暗い部屋(前)
【リノベーション】設計で考えた事(5) 西向き・薄暗い部屋(後)
文と写真だけでなく、平面図を見ながらなら、もっと理解しやすいと思います。
この i : y o (イヨ) の工事前と工事後の平面図をお渡ししています。
何が問題で、どんな事を変えたのか、という解説も書きこんでありますので
そちらと合わせてこのブログを見ていただけると、よりわかりやすいと思います。
下記より i : y o 平面図 をお受け取りください。
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