改築、改修について、ご相談をいただく事がある。
今あるボリュームはそのままでその中身を変える、
という事が一般的な考え。。
しかし、
今あるものを「小さくする」方向のご相談も、最近いただく。
減築
という改修方法。。
………
お問い合せいただたある方が、
「どうも、減築という事のイメージがつかみづらい」
と言われました。
逆の増築なら、単純に部屋が広がる事をイメージできるのだろうが、反対に「家を小さくする」という行為が、「いったいどんなふうにするんだろう」と、イメージしにくいようだ。
単純に部屋を小さくすると、それだけでは成立たず、隣の部屋と共に一体で考えなければならない。
「イメージしずらい」という事で概念図を作ってみた。↓
(モデルは総2階建ての家)
A:1、2階とも同じ位置で建物を減らす
B:2階の一部を減らす
C:2階全部を減らす
基本的にはこの3つパターンだ。
その変型でその他の形が考えられる。
Aの変型で、建物の真ん中あたりで、一部分、1、2階をけずって「中庭」を作る事もできる。
同じくAの変型で、けずる部分の2階の床だけなくして「吹き抜け」をつくる事もできる。
Bでは、2階をけずって1階部分の上に新しく屋根を作るわけだが、単に屋根ではなく、ルーフバルコニーとする事もできる。
という事なのですが・・・
これでわかるでしょうか??
いづれにしても、けずる位置は構造体(柱や壁、梁)の位置によって決まってくる。
木造在来とか軸組みとか言われる、柱と梁で構成される木造は、比較的容易にできる。
木造でもツーバイや特殊工法のものは、単純な話ではない。
鉄骨造、コンクリー造も可能である。
どれにしても、「小さくなるのだから、地震に対して構造的によくなるだろう」という単純な話しではなく、よ~く検討した上でなければいけない。
工事費もそれなりにはかかる。。
じゃぁ、なんでそんな事するのか・・・・
それは、その建物にたいする『愛着』。。
『もったいない』という事だったり、、
新築するよりは『廃棄物が少ない』という意識だったり、、
・・・
やっぱり 「愛」 だな ・・・・
‥‥‥
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