秘密基地

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砂時計と最期の晩餐

2006年10月29日 | ただの雑感
妻の父が末期の肺ガンで余命わずか。
本人もそれを知ってる。
まだ60代の若さでだ。
1日だけ退院の許可がでて自宅で過ごす。
子供、孫、皆集まる。
また病院へ戻るまでのたった7時間、
惜しむようにかみしめるように
でも普通に普段通り過ごす。
息子は料理人なので腕を振るう。
特別な想いだったろう。
父は何日も食べ物を口にしてないのに
今日は料理を口にした。
自宅での最期の晩餐。
妻は父の爪を両手両足丁寧に切っていた。
オレは見ていられなかった。
母はときどき隣の部屋へ行って泣いているようだった。
孫たち6人はいつものようにおじいちゃんと写真を撮る。
夜、帰る時間。
オレは、『じゃまた』とだけ話した。
もう何日も笑うことをしなくなった父は
オレの顔をみて『黒いな』と言ってニヤリと笑ってくれた。

命の砂時計に砂を補充する方法を誰かしらないか。

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2 コメント

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辛いですね。 (クロカメ)
2006-10-30 08:50:53
 医療関係の仕事をしています。ハッキリ言いますが、臨床検査をしています。データを見れば、病状は大体分かります。データと年齢を見て漠然とすることもしばしばです。医療は、日々進歩していますが、まだまだ、万能ではありません。すみません、砂を足すことは出来ません。ガンだと、かなり苦しまれて亡くなる場合が多いと聞きます。苦しまれないようにお祈りしています。
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おばあちゃん (さと)
2006-10-31 10:32:13
あたし、おばあちゃんのこと思い出した。

哀しいね。
でも、ほんと、命の長さは変えられなくても、
生きる心地よさは変えられると思うので、
本人にとって、最期をどのように迎えたいかを
話し合えるといいですね。

おばあちゃんは、有無を言わさず、
脳に転移したか薬の副作用で
おかしなことを言い出したからと、
モルヒネを一日中点滴されて、眠らされ
挨拶はできずに、でも苦しまずに、逝きました。

本人は、どのようにしたかったのか、今ではわかりません。。。
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