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秘密基地

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山陰の旅 その2

2008年10月14日 | ただの雑感

2日目。
島根県の温泉津(ゆのつ)温泉へ。
この旅で、最も西側に位置する場所です。
宿泊地からさらに西に100km以上離れてるので
その後の行程も考えて朝6時ホテル出発(^^)/
この温泉に来たかった理由は、今日訪れる予定の石見銀山で栄えた
町であること、今もひなびた温泉地として当時の面影を
そのまま色濃く残していることなど。
本当に町並みは素朴そのものでした。



温泉地の散髪屋さん。
『チョンマゲからナウな髪型まで』
の提灯(笑)



ここです、来たかったのは。
温泉津(ゆのつ)温泉元湯。
歴史ある温泉。なんと1300年代に温泉が出たそう。
脱衣場も歴史を感じますが温泉に入ってみると・・・
浴槽を取り囲むように地元のお年寄りが10人ほど
座りこんで雑談中(笑)
その中を割って一人浴槽に入るのはかなり勇気のいる
ことでした。
だって浴槽に入ったら全員が輪になってオレを取り囲んで
雑談してるんだもの(^^;;;;
この村の近況や祭りのことや、あちらこちらの店の商売の状況など
方言バリバリで風呂端会議中。
いいですね~
これこそまたもや旅の醍醐味。また一人入浴客が。お年寄りたちは
おう、久しぶりの声。
どうやら地元の人ですが暫くここを離れていたようです(笑)
そんなこんなが良く伝わってきて風呂の本来の役目が
当時から今も連絡や雑談場所だったんだと肌で感じられた貴重な体験。

シャワーや水道なんてありません(爆)
湯の花で覆われた浴槽のみ。



風呂の中の写真を撮るわけにはいかないので雑誌の写真を。(ゴメンちゃい)
湯は鉄分の香りが強くて
すばらしくいい湯です。湯治に使われてたのがわかります。
オレみたいなよそものが来てはいけない、
地元の人たちだけで使い続けていくべき温泉だと
感じましたよー。

となりの浴槽に入ろうとしたら
そっちは熱いからこっちにしとき。
と子供をあやすように言われました。オレもそこそこの大人なんですが(^^;
年寄りが当たり前のように偉大なこの場所。

オレはあと1回、来月もここに来ることにしました!それほどすばらしかった。
感動しました。入浴料300円。



さぁ、いよいよ世界遺産の石見銀山です。

とても幸運でした。
ボランティアガイドの方に出会ってずっと話しを聞きながら
ガイドしてもらったのですが、
ガイドなしでここを訪れても、ふ~ん、ただのどこにでもある山道と洞窟だけか
って思うだけです。
ここが何故世界遺産なのかってことを知って初めて
目の当たりにできた価値がわかってきます。



聞いたこと全てを覚えてる限り、皆さんに伝えたいですが、
そんなことしてたら紙面が足りまへん(笑)
別途機会があれば沢山書きましょう。

超かいつまむと、
どこにでもある山がここに残ってるからこそ世界遺産なんだそうです。
鉄砲伝来の時代にこの小さな村が銀の産地として世界に名をとどろかせるほど
銀が出た山。掘れるだけ掘りつくしたにもかかわらず自然にダメージを
与えていない、世界にも類を見ないほど荒れていないそうです。
銀を製錬するには燃料の木がいりますが、それを計画的にローテーションで
伐採・植林することで自然を維持したこと、掘り返した土砂をまた埋め戻して
いること、など。
京都の人口が30万人だったころこの村に20万人の人が住んでいたそうです。
掘った土から銀を取り出しそれらを流通させ、管理する社会的な仕組みや
経済の仕組みも含めてユネスコの人は高く評価したそうです。

ここの世界遺産の正式な名称は

『石見銀山遺跡とその文化的景観』

その名が示すとおり文化的景観がポイント。



坑道の入口。こういうのが無数にあります。
間歩(まぶ)と呼ばれてます。



全て手作業で掘った坑道。
最先端で掘る人。それをフォローする沢山の人の連携だったそうです。
最先端で掘る人は過酷な労働のため、30歳まで生きたら長寿の祝いとして、
尾頭付きのタイを食べたそう。



銀の脈がある場所は人ひとりが寝て入れるくらいの大きさで掘り進んだそう。
製錬には水銀を使わず全て手作業でおこなったのでこの地方には
公害がなかったそうです。



世界遺産の真っ只中にある小学校。
風情のある校舎。
男子5名、女子5名の計10名だけが現在在学中。



山を下る途中にある、当時栄えた町並み。
観光地にありがちな資本が入っていないので
素朴なまま残されていて、
この手の町並みの中では、オレの中では一番素晴らしかったですよ。

温泉津と石見銀山は本当に来てよかったなぁ。
すばらしいガイドさんに会えたのが一番の収穫だった。

このあと、出雲大社に向かいましたが、それはまた明日にでも(汗)
2日目は濃いでしょ?

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