よっしーのやまにっき Vol2

まだまだ行きたい山がある・・・

西高東低冬型の気圧配置で北関東平野に断続的に雪が降った日

2019-01-14 11:02:48 | 語り

西高東低冬型の気圧配置になると
寒気が強い時に関東平野に風花が舞うことがありますが、
実は、断続的に雪が降ったことがあるので、
私の記憶をただって紹介しましょう。

1997年1月22日の日の天気図です。

縦縞模様の西高東低冬型の地上天気図です。

こういう時の上空3000m付近(700hp)は北西の風が吹くので、

山雪型であり、日光や那須など内陸の山々も雪雲に覆われて

大雪になることはある程度想定できます。

しかし、この時は北関東平野にまで雪雲が断続的に流れてきて

朝8時頃からちらつき始め,夕方までに

宇都宮で11cm  前橋で2cm  つくば’(舘野)で2cm

の積雪となったのです。

この頃、私は30代前半、上司が宇都宮に出張するので雪大丈夫か?と聞かれ、

私は、「冬型の気圧配置なので、風花が舞っても積もることはないのです。」

と、話したのですが、私の経験からくる天気が見事に外れ、

上司が宇都宮から帰ってくるのに大渋滞で大変だったといわれて、

私もばつが悪かったので、よく覚えています。

 

この頃から地上天気図だけでなく、

高層天気図の重要性を認識するようになりました。

インターネットが一般的に使われ始めた頃であり、

それでも中々気象データを探すのが大変な時代でしたけど。

この当時の、気象情報は気象庁のHPで見ることができます。

残念ながら地上天気図や高層天気図は見つかりませんでしたが。

 

因みにこの日の気象データでは、

宇都宮の最高気温が -0.2℃(真冬日)

富士山頂の気温が ー37.3℃(富士山の過去の最低気温は ー38℃)

つくば(舘野)の上空5500m付近には、ー45℃の寒気が入ってきて

上空の大気の状態が不安定になり、関東平野で広く降雪があったようです。

 

関東で雪が降るのは「南岸低気圧」のときですが、

冬型の気圧配置でも、上空に強い寒気が入ると

関東平野部でも断続的に雪が降る ことがあったんです。

しかし、こんな寒気はそれこそ滅多にないと思います。

 

今冬なんて、12月下旬の寒波の時に富士山頂の気温はー27℃くらいまでしか

下がっていません。

1月に入ってからー23℃そこそこです・

上空の寒気は日本列島に降りてこない状態が続いています。

(正式には、東北北部や北海道までしか降りてこない状態。)

 

 

 

 

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