北海道大雪山で初冠雪が観測された。平年は9月25日だそうなので、1日遅い。
これは、正式に旭川地方気象台が観測したものである。
先日、富士山でも雪化粧した報道があったが、富士山の初冠雪は甲府地方気象台が行っており、山梨県甲府側からは雲が多くて富士山の冠雪を観測できなかったので、初冠雪とはならなかったそうである。静岡県側や、河口湖からは観測できたそうだが…。
ここ8年、初冠雪は、大雪山の勝ちだそうである。(あくまで気象台の観測によるが…。)
さて、今年はラニーニャ現象が今冬にかけて続くと報道されていて、東日本から西日本にかけて気温が低くなる傾向や雪が多くなるなどの報道がされ始まったようだ。
ただ、今の時点では、9月、10月は平年よりも気温が高い傾向で推移するような報道がされている。
今年も(平成後半から感じている)秋雨前線がずっと停滞していて、日本列島、特に太平洋側はすっきりとしない天気が続いている。お彼岸も後半は晴れたが、その後台風、そしてこの週末も前線の影響ですっきりしない天気が続いている。ここ毎年、秋雨前線の影響が長期化していて、この時期に冷え込む日が少なくなっているように感じる。一昨年も10月に入ってもこんな天気が続いていたし、昨年もそうだった。冷え込まないからか、昨年なんて、こんなにも酷いのか思うほど、紅葉が酷かった…。
また、例年のこの時期は、北海道の大雪山や富士山の初冠雪の便りが聞かれるのと同じくして、天気予報などでは奥日光戦場ヶ原の初霜初氷の便りもきかれた季節でもある。
しかし、平成(今は令和だが)に入り、奥日光戦場ヶ原の初霜初氷の便りが遅くなったと感じる。日光は私の地元栃木県なだけに余計に敏感に感じられる。私が子供の頃、昭和から平成にかけて、早い遅いはもちろんあったが、お彼岸の前後で初霜初氷の便りが聞かれた。平成後半は、初観測が9月の時と10月の時が半々くらいになっているのではないだろうか。
調べてみた。
2014年 9月21日
2015年 10月3日
2016年 9月30日
2017年 9月29日
2018年 10月16日
2019年 10月10日
今年はどうなるだろうか…。
そもそも、初霜初氷が観測されるような冷え込む夜は、日本列島に大陸から移動性の高気圧がやってきて、夜中に無風,快晴となり放射冷却が起こり冷え込む。
ここ毎年、この時期に秋雨前線が日本の南海上に停滞して、天気がぐずついている。だから高気圧が日本列島を覆うことが少なく、放射冷却が起こらないため、初霜初氷も遅れているのだろうと思う。
それだけ、太平洋高気圧が強いということか…。やっぱり温暖化なのか…。
さて、平年並みという言葉をよく耳にするが、平年の値とは30年間の平均である。
今は、1981年~2010年までの30年間の平均をとって、平年の値として、いろいろな数値を使っている。
今年は2020年なので、来年、2021年になると、1991年~2020年の30年間の平均をとって平年の値となる。
おそらく、いや、間違いなく、年平均気温や、最高気温・最低気温の平年の値は上昇しているだろう。
今の宇都宮地方気象台の宇都宮の平年の初霜初氷観測日は、
初霜 11月2日
初氷 11月7日 である。
これも、間違いなく遅くなると思う。
私が高校の頃(昭和時代)は、宇都宮の初霜平年日は、10月27日で、関東では唯一宇都宮のみが10月であった。
最近は、ほとんど10月に初霜を観測する日はなくなったように感じる。(たまにあります。)
調べたら、2017年が10月31日だった。その日の最低気温は3.6℃。
初霜を観測する日は、高気圧に覆われ、無風快晴で、おおよそ3℃位で観測することが多いようだ。
関東甲信越では、長野地方気象台が唯一初霜の平年日が10月28日となっている。
来年変わる平年の数値、はたして長野市の初霜平年日は、10月で生き残れるか…。
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