とちぎの風景 美しき天使の囁きダイヤモンドダスト 奥日光戦場ヶ原 2023 4K
奥日光戦場ヶ原のダイヤモンドダストです。
奥日光戦場ヶ原は標高1400mです。東に男体山2486m、北東から北に、大真名子山、小真名子山、太郎山の2300m級の山々、北から西側には、三ッ岳、温泉ヶ岳、日光白根山なと2300〜2500m級の山々に囲まれた盆地上の広大な湿原です。
南側から湯川が流れていて、竜頭の滝となり中禅寺湖に注ぎます。 標高差1000m以上の山々に囲まれた盆地なので、無風快晴の放射冷却により、極端に冷え込むときがあります。
こんかいも無風快晴で放射冷却により冷え込みました。
手元の温度計では、最低気温−27.5℃ 実際には、足元、地表に近いところに置いた温度計ですし、きちんとした地上1.5mで百葉箱のような計測ではありませんので、あくまで参考です。 ちなみに、INは本体の温度計、OUTは配線の先についたセンサーの温度計です。 普通に部屋とかに置いておくと同じ温度を示しますが、戦場ヶ原などで車から持ち出して計ると、OUTはセンサーが敏感でぐんぐん下がりますが、INは計測に時間がかかります。
おそらく正式に計測したならば、−25℃ 前後ではなかったかと思います。
西高東低冬型の気圧配置の寒波中よりも、冬型が崩れて移動性の高気圧の中心が朝方に関東の真上にあると、無風快晴となり放射冷却で極端に冷え込みます。 少しでも高気圧の中心が西日本に偏っていると、等圧線の間隔が開いても等圧線が1、2本本州にかかってしまい弱い冬型の気圧配置か残ってしまうと、日本海側は降雪が残り、北西の風に乗って雪雲が栃木県境の山々にかかり、戦場ヶ原にも風が出てしまい放射冷却が起きず、冷え込みませんし、霧氷が着くこともなくなってしまいます。 朝方、移動性の高気圧が関東の真上にあると、戦場ヶ原は無風快晴で放射冷却で冷え込みます。 今回はバッチリ無風快晴となりました。
中禅寺湖は−8℃。 中禅寺湖から竜頭の滝や千手ヶ浜方面を見ると、湖水面から霧状の蒸気が立っていて、戦場ヶ原の冷え込みを確信しました。間違いなく湯川、そして竜頭の滝沿いに戦場ヶ原の冷気が降りてきている証拠です。 6時20分、菖蒲ヶ浜からグイグイと気温が下がり、車載温度計で竜頭の滝下の橋で−14℃、竜頭の滝上の橋で−16℃、戦場ヶ原で−22℃。
無風快晴の戦場ヶ原は、霧氷がびっしりでとてもきれいでした。 今はこの時間6時半頃が日の出ですが、戦場ヶ原は東に男体山があるため、日の出は7時半頃で、まだまた冷え込んでいきます。 今回は、カメラは断熱効果のあるバックに、バッテリは胸のポケットに入れて日の出を待ちましたので、電源が切れることはありませんでしたが、液晶画面は切れてしまいました…。 戦場ヶ原はどちらかというと乾燥しているので、密度の濃いダイヤモンドダストではありませんが、綺麗なダイヤモンドダストを見ることができました。
待ちに待たれた成果が実りまたね。おかげさまで楽しませていただきました。
やっとダイヤモンドダストを捉えることができました。
寒かったですけど、ホント綺麗でした。