作業療法士である私がデイサービスでどのような役割を担っているのか今日は書いてみたいと思います。
年をとったり病気になったりすると、出来ないことややらなくなることが増えてきます。家では「病気の人」や「何も出来ない人」見られてしまいがちです。転ぶと危ないからと、外に出たり今までやっていた役割を取り上げられてしまいます。すると自分でも「私は何もできない厄介者」と思うようになります。
そんな方がデイサービスにきて自分に出来る作業を見つけます。作業療法士はその方が今までどのような作業を経験してきて、そこにどのような意味があるのかを聞きます。
そしてデイサービスで実際に作業をします。初めは「できない」「立てないから無理」と自信がない方も周りで同じような状況の方がやっているところを見て「自分もやってみようかな?」と思うようになります。
実際にやってみると「思ったより出来るわ」「前はもっと上手に出来たのに」「疲れた」など、やらないと分からない感情が生まれます。その感情をしっかり受け止めて、次のステップに進みます。無理にやらせるのではなく、自分がやれそう、やりたいと思うことを自分のやり方、ペースで行なっていけるようにします。
作業療法士はあくまでも前に出ず、後ろからそっと背中を押す役割です。そして環境を整えます。