◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります

重たいヘッド&柔らかなシャフトを通して ゴルフを考え スウィングを考える 誰よりも振らず 誰よりも飛ばす ボールをつぶせ

硬すぎるシャフト

2013-07-25 18:31:28 | ゴルフクラブ
弊社で現在、主力となっているシャフトの硬さ(ドライバー)は
 振動数でいうところの 140cpm台

そのシャフトに、機種やお客様のセッティングによって
前後しますが、230gを超える重量のヘッドが
装着されています。
ヘッドの重さもあるので、平均的にお客様にお出しする
ドライバーの長さは 43.5インチです。



一方、市販のクラブメーカーのドライバーは
男性が使うであろう 一番柔らかいフレックス「R」
しかも、非力な人を対象にした ドライバーですら
振動数(平均値)は  230cpm台
長さは 45インチを超えるものも多い ですから
ヘッド重量も軽めの 180g台 です。

リシャフトするタイプのシャフトメーカーの
スポーツタイプのシャフトになると、同じ「R」フレックス
でも 振動数は一気に  250cpm台になりますし、
フレックスを「S」に変えると、260cpmオーバー
270cpmを超えるものも少なくありません。

最近では、オプション設定で、純正から
この手のスポーツシャフトが設定されているものも少なくなく
コチラの方が高性能感を醸し出しているので
始めから、そちらも選択される方も少なくありません。

リシャフト市場が氷河期のように冷えついているので
単に、高級感、高性能感を醸し出すために
高価格を設定しているのでは?
実態というか、実際はメーカー純正に装着するための
二重価格設定なのでは?
と訝しくなってしまいます。

140cpmと230cpm~260cpm
人間が感じる硬さ、としては 数値がすべてでは
無いとは思いますが、この数値の差は明らかに
230~260cpmの方が硬い。。。
しかも、長尺とは言え、そちらの方に50gも軽い
ヘッドが付いているのですから
スイング中、どちらがヘッドを感じるか
ヘッドの姿勢や位置が把握し易いかは
明らかだと思います。

硬くて、軽いヘッドの装着されたドライバーで
キックポイントなどの特性を感じろ! っていうのは
無理な筈。。。
例えて言うのなら、オジサン草野球で時速90キロ程度の
ピッチャーの球を打っていた人(バッター)が
いきなり 時速140キロを超えるピッチャーと相対した時、
ストレートだろうが、カーブだろうが、スライダーだろうが、
どれもこれも速くて歯が立たず、
正直、ストライクとボールの判別もまゝならない
と思うのです。

多くのアマチュアゴルファーが
各メーカーの各機種のドライバーを買い、
あげくリシャフトなどの改造を施しても
余りシャフトやクラブそのものの違いを感じ取ることが出来ず
ましてシャフトの違いなんてのを感じずに
終わってしまうのは「そこら辺」にあるのだと思いますし、
テストも含め 150cpmを下回る、数値のクラブを
打ち続けている私にとっても、200cpmを
遥かに超える硬さのクラブは、ただ一言
「硬くて痛い」
で終わってしまって、各各の違いや特性など
全く感じ取ることが出来ません。
シャフトが硬くて、動かないので、特性を
読み取ることが出来ないのです。
例え、ボールが当たったとしても、その感触は
「出会いがしらの衝突」感が否めず、関節に痛みを伴う
嫌な感触が残ります。
ヘッドがボールの質量に勝てない。。。
インパクト時のヘッドの急な減速によって、
運動が急に止められてしまうので、怪我をする恐れすら
感じてしまいます。
シャフトを通して、ヘッドの質量が運動の促進や
動きのガイドがなく、飛びません。。。
この程度の距離を打つのに、歯を食いしばって
スピードで飛ばすのであれば、
ゴルフクラブと言う道具の意味が見えなくなってしまう、
そんな気がします。

ヘッドのホーゼル長

2013-07-23 00:05:34 | ゴルフクラブ
本日のお題は ドライバーの シャフトとヘッドの相性
その中でも 取り上げるのは キックポイントとホーゼル長である


ドライバーヘッドは 色々な意味合いで
機種ごとにホーゼルの長さが異なる
重心位置を考慮して ホーゼル長が長いor短いモノも有れば
ドライバーヘッドの製造過程の製法によって異なるモノもある

よく 現在 ◎◎ドライバーについているシャフトを
違うヘッドに転用して欲しい からと持参されるお客様が
いらっしゃいますが 皆さんも一度
機種の違うドライバー 二つ以上を見比べて頂きたい

まず 二機種のドライバーはホーゼルの長さが異なる筈だ
似たようなモノもあるけれど 例えば
1.テイラーメイドの R5 は 2インチ半 約6.4cm
2.コブラのL4V は 2インチ1/4  約5.7cm
3.バースのBBワールドステージは 1インチ3/4 約4.5cm
すこし 昔のタイトリストの 975D はもっと長かったような気がする

それぞれが 同じ様な重さで 全長45インチのクラブだったとしても
使っている シャフトの長さが異なってくる

転用する場合
3に装着されていたモノを 1や2に使う事は出来るけれど
1に装着されていたモノを 2や3に使うと 長さが短くなってしまう
 1→2 であれば 大きく違いは無いけれど
 1→3 では 2センチ 1インチ弱違うから
      重さで補うのにもちょっと無理がある

タイトリストの975Dに装着されていたシャフトの長さは
記憶では 通常のウッドの5番(クリーク)相当だったと記憶している


それと 平行して 記憶しておいて貰いたいのは
その ホーゼル長の変化というか 差は 実はシャフトで言う
キックポイントの差よりも 大きかったりするのである

 あまり 知られていないが 通常 ドライバーシャフトの
キックポイント の 先調子と元調子では その箇所は
4~6センチ程度の差でしかない
 
 ホーゼルの長いヘッドに先調子を装着し
 ホーゼルの短いヘッドに元調子を装着し
  
クラブ としての キックポイントを比較すると
 実は たいして 違いが出てこない

その逆に
 ホーゼルの長いヘッドに元調子を装着し
 ホーゼルの短いヘッドに先調子を装着すると
その差は 極端な程の違いになってしまう

 ま これは アイアンにも言える事で
昔のキャロウェイのビッグバーサとタイトリストのアイアンヘッドでは
ホーゼルの長さが 4センチ以上異なり
シャフトの転用も一方通行だし
転用しても シャフトの特性というか 感触も大きく異なってしまうので
上手くいかない事が多かったりする…

 ホーゼルの長さによって 実使用のシャフト長も異なるので
単純に 同じ長さ →比較→ 振動数 ではなく
シャフトの実使用の長さを把握した上で 硬さを比較して貰いたい

勿論 シャフトが動かせる硬さで
そのシャフトを動かせるヘッド重量が備わっている事が条件では有るが
僕の経験では シャフトのキックポイント特性よりも
ヘッドのホーゼル長をまず確認してみる事の方が重要だと思う

ちょっと待った! ゴルフクラブは切らないで!

2013-07-18 17:09:30 | ゴルフクラブ

良くある話、なのですが、
ゴルフクラブがうまく行かない
上手く当たらない、意のままにならない
真っ直ぐ行かない、飛ばない 
こんな場合に、買い替える というのもあるでしょうが
「クラブの長さ」が原因 と考えてしまう例も
少なくありません。

元々の長さが一番長いドライバーが
その犠牲に成り易いですが、その逆のパターも
犠牲になりがちです。

うまく行かない、飛ばない などの原因は殆どは
程度の大小はあれど、 ヘッド重量が足らない ことと
シャフトが硬すぎる ことに起因しています。

それを前提に考えてみると
長さを切ってしまう という行為は
その双方をさらに失わせる ことになるのです。

ヘッドの重量は
一インチ短くしても、その破壊力を維持するのに
15g程度必要です。
15gのヘッド重量は、ヘッドスピードでいうと
3m/s分と同等です。





45インチのドライバーを
振りにくい から、というコトで 1インチ切ってしまうと
スウィングウエイトで言うと
一気に6~7ポイント
D-0 のモノが C-3 にまで 落ちてしまいます。
C-3に落ちたスウィングウエイトは
一見すると軽くなって振りやすくなったように感じますが、
ことボールを打って飛ばす というコトに対しては
強烈に破壊力を失ったクラブです。
軽くなったとは言え、ヘッドスピードが伸びる
(長さと相殺もされてしまいますし)
ということは無いので、相当頑張らないと
望みの距離を打つことは難しいでしょう。

しかも、しかも
打撃行為とは、運動エネルギーも含まれますが
対重量の衝突 ですから、
重量の急激な損失は、衝突時のヘッドの
大きな減速になってしまい
それが原因で、手首や肘などの関節を
痛めることになってしまいます。

本当は元々軽すぎるヘッド重量、
元々硬すぎるシャフト が原因で始まっているのに
さらに軽くなったヘッド重量
さらに硬くなったシャフト
それは、この先、スイングを悩ませ、
その双方を補う、なにがしかの動作を
増やすことにつながってしまいます。
多くの場合は、切られてしまったクラブは
その時点で、半分 お払い箱になったのと
同然なのですが、それを頑張って使えば
使うほど悪癖が身に付き、体をも蝕みます。





体を痛めることに直結はしませんが、
パターに関しても同じです。
軽くなってしまったヘッド重量、
硬くなってしまったシャフトは
ボールの転がりのスピードを維持しにくく
ボールのスピードの落ち
俗に言う「ボールの伸び」を失ってしまうので
距離が届きにくくなります。
まあ それは強く打つことで補えるのですが、
ボールのスピード感 というのを掴みづらくなります。
弊社のL型ブリストルパターを使った方は
分かると思うのですが、
ゆっくり転がるというか、ボールの減速が
非常に緩やかで、ボールスピード感を掴みやすくなります。
実は、そこが一番距離感の鍵なのですが、
軽いヘッドのパターは、ボールのスピード変化
というか、減速が激しいので
そのボールの転がりスピードが掴みづらく
距離が合い難いのです。

まあ 商売上から言えば
弊社のクラブやパターを買って頂くのが
一番良いかと思うのですが、
そうで無い場合、騙されたと思って
10gの鉛を、剥がれないように
ヘッドに張って、使ってみてください。
問題は解決! とまでは行かないまでも
かなり色々なことが解消され、
スイングを簡略化していくことが
出来るかと思います。

クラブにしても、スイングにしても
実はそこに解決の糸口があるのです。

ロフトの効果

2013-07-15 01:47:32 | ゴルフクラブ
http://blog.livedoor.jp/hbs/

ゴルフボールは、当たり前ですが
 球体 マル です。

クラブヘッドにある ロフト角度 は
ボールを打撃するエネルギーを
ボールのスピード、角度、回転 に
ロフトなりに分散させ、意図的に
距離をロスさせ、距離を打ち分ける為に
番手ごとに設定されています。

球体であるボールを
円を描くように、特に腕を使って
ヘッドの上下(高さ)方向に円を描いてしまうと
ボールに加えられた打撃のエネルギーは
高さやスピンに化けやすくなり
距離のロスになってしまいます。

縦であっても、横であっても
それが円を描くのは、体の向きの変更が
あるからで、それがヘッドの高さの変化に
なるのは その向きの変更に前傾があるから、です。
(何度も書いてしつこい、ですけど)

ビリヤードをしたことがありますか?!

自分の当てなければイケナイボールが
別なボールの陰に入ってしまい、
クッションをさせないと当てられない場合が
ありますよね?!
その時に、普通に打つのと、意図的に回転を
つけるように打つのでは、クッションの仕方
ボールの跳ね方も異なります。

私はそんなにビリヤードの事は詳しく無いですが、
スピンをかければかけるほど、手玉(白い球)
の直線としての移動距離は短くなり
同じ距離を打つのには強く打たなければ
いけないのだと思います。

余程のコトが無い限り、普通に打つ方が
大切で、逆に回転を付けてクッションさせなければ
ならない状況を作ってしまう人には
それをこなすのは、ギャンブル なのだと思います。
*回転させてクッションさせられる人は
きっと その状況を作りださない 出し難い
のだと思います。

ともかく ボールを上げる必要のある
状況だとしても、それは選択するクラブ
選択したロフトによって行うことであって
インパクト付近の手首周りの動きは
ミスの軽減や距離の安定の為にも
固定(ロック)する習慣を まずは
アプローチから付けるのが良いと思います。

弊社で刷毛塗と呼ばれるドリル は
ドリルでもありますが、ショットそのものでも
あります。イメージは体から離さず、
自分の胸に平行に。⇒結果としては
飛球線に対しヘッドを同じ姿勢を保ち、インパクト
(飛球線に対し、やや右方向のイメージの方が
実際とリンクしやすいと思います)
する と言うコトです。

手首周りを使って
ボールをさらったり、肩を動かして
ボールを拾うようなアプローチは
必ず フルショットにもその動きは反映します。

パッティングでいうトコロの このような動きは
ヘッドの高さの変化、ロフトの変化が
非常に激しく、打撃エネルギーを
シンプルに距離に替えられないので
出来れば、一刻も早く辞めた方が
加齢とともに落ちる距離を防げると思います。

サンドウエッヂはヘッド重量次第

2013-07-11 23:07:35 | ゴルフクラブ

初心者の方や女性、シニアのゴルファーは
総じてバンカーをあまり好みません。

その多くの原因は クラブにあります!

女性用、シニア用のクラブは
殆どがウエッヂまで 超軽量です。
女性のクラブであれば 女性用の長さ
というのも加味すると ヘッド重量は
170g なんて言うのもあります。

バンカーはその距離の三倍の強さ?
距離感で打て、なんていうほど 力の要るものです。
ラフも同じですが、ボールだけを打つのではないので
その重さ、ヘッドやクラブにかかるインパクト時の負荷
はかなりのもの。。。
打ち方はともかく、足場もあまりよくない
スウィングも小さくなりがちですし、手先で扱いがち
になるものです。

それを 軽いヘッドで となると
やはり これも腕力なり 運動性能を問うことになります。

市販の男性用でも 290g弱
弊社で取り扱っているウエッヂは 360g超
約25%増し なのですから
このウエッヂであれば バンカーはよほどでない限り
必ず出ます。

女性やジュニアに ヘッド重量 270g    
のウエッヂを持たせ、バンカーショットをさせれば
十中八九 バンカーが嫌いというか
苦手になるのは 約束なのです。
よほど練習するか、よほど強く振らない限り
バンカーから一発ではなかなか出てこれません

立ち方 等を除いて
バンカーショットは特殊なショットでは
ありません。 普通のショットとの違いは
ボール以上に重いものを打たなければならないだけ。
クラブの、クラブヘッドの基本構造を守り
ヒール下部が一番低いことを守れば
特に難しいショットではないのですが
軽いヘッドで出なければ
精神的にもプレッシャーがかかる上に
高度なショットを身に着けていかなければならなく
なりますので、成功率はぐんぐん下がります。

★バンカーが苦手
★パットが苦手
★フェアウェイウッドが苦手
これらの多くが クラブ
ヘッドの重さ不足
シャフトの硬度過多
そのどちらかか、複合か
の理由が原因です。