安定のCharlapなのですが、逆にマンネリはマンネリなのかもしれませんが、
最近はこればっかり聴いているのです。
そう、新しいとかそういうことではなく。
良い音楽ということ。
よく忘れてしまうのですが、一番大事なこと。
1のオーソドックスなテーマ(だけどちょっとだけ高揚感のある)表現かと思えば、終始ぎりぎりのアウト気味に歌うソロとか、
2の一切のスピードの誘惑に乗らないどっしりとした大人な展開とか、
3のA-A-B-AのAの部分が8小節+1小節なのですが、その1小節の部分で出来るいろいろな表現がさりげなく粋だったり。
いちいち味わい深くてたまらないのです。
4なんかも癖になる色気があります。
5や9を聴くと、実は個性も十分だということも気付きます。
9なんてこんなスローにやる人いないでしょう。
8のブルースも、ジャズはこれだよねという気分になってしまいますしね。
シンプルで楽しい。
結構キメキメでアレンジされている部分も多いのですが、とてもナチュラルに響きます。
何よりこれだけぶれずに良作が続いているので、この人のストレートな表現なのでしょう。
個人的には彼の歴代のトリオ作の中で一番好きです。
The Bill Charlap Trio / Notes From New York
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1.I'll Remember April
2.Make Me Rainbows
3.Not A Care In The World
4.There Is No Music
5.A Sleepin' Bee
6.Little Rascal On A Rock
7.Too Late Now
8.Tiny's Tempo
9.On The Sunny Side Of The Street
Bill Charlap-piano
Peter Washington-bass
Kenny Washington-drums
2015年録音