globeニューアルバム「maniac」発売決定!ということで、急遽決定しましたglobe全シングルレビュー。
改めて一通り聞いてみたんだけど、やっぱりglobeって凄い。って思って突発的に書き出したレビューです。というわけで完全に勢いにまかせて行ってみようッ!
今回はデビューシングル「Feel Like dance」から12thシングル「Love again」まで。
1st single「Feel Like dance」(★9点)
完全無欠のデビュー曲。ひたすら小室節のテクノポップでキャッチーな路線で、KEIKOのボーカルもMARCのラップも、そして珍しく歌っているTKも全てが良い方向に作用していて、デビューシングルとしてこれほど完璧な曲はそうそうお目にかかれないかも。
ちなみに、小室哲哉って妙に英語の大文字小文字にこだわりがあるような気がする。この曲も普通だったら「Feel Like Dance」にしそうなのに「dance」だけ全部小文字。trfでは「dAnce」。
2nd single「Joy to the love(globe)」(★8点)
セカンドシングルにしてなんだかやや実験的。小室作品らしくサウンドにチカラが入っていて、サウンドだけ聞くと微妙にマニアックな雰囲気なんだけど、メロディがキャッチーなので聞きやすいです。こういう「メロがキャッチーで聞きやすいしサウンドにも凝ってる」所が小室作品の醍醐味だと思います。
タイトルの(globe)ってなんだったんだろう?globeの代表曲にしようという気でもあったのでしょうかね?それにしては実験的すぎる(笑)。
3rd single「SWEET PAIN」(★8.5点)
今度は近未来的なイメージのサウンドが印象的な曲。ホントこういうサウンドだけ聞いてても楽しめそうな、そういう所がいいよなぁ。
全体的には「Feel Like dance」と似たようなイメージもあり、とりあえずglobe王道路線がこれで確定した感じ。メロディも相変わらずキャッチー。
4th single「DEPARTURES」(★8点)
誰もが知ってる?言わずと知れた大ヒットシングル。これがまた確かにヒットしたのもうなずける出来で、このメロディだったらどう考えても売れるだろ!みたいな感覚は篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」と同じような感覚です。
んが、個人的にはなんかイマイチに感じるんですよねぇ・・・売れ線狙いすぎだからかなぁ。大衆受けという意味ではこれ以上ないって位に良くできた曲だとは思います。
ちなみにシングルバージョンではなんだか無理矢理サビで始まるようにした感じの構成になっているので若干減点してあります。
アルバムバージョンはアレンジはほとんど変わりないものの、そっちのほうが自然な構成になってます。「CRUISE RECORD」というベスト盤ではアルバムバージョンが収録されているので、小室哲哉としてもこっちの方が本バージョンという認識なんでしょう、きっと。
5th single「FREEDOM」(★9点)
大ヒットアルバム「globe」の先行シングルという扱いになるのかな?それでも50万枚売れちゃってるのは同時の勢いのなせるワザ。非常に疾走感のあるナンバーで、先行シングルとしてちゃんと役割を果たしていたと思います。でも普通で考えれば大ヒットした「DEPARTURES」路線で行くと思うのですが、それを実行しないあたりがなんとなく小室哲哉っぽいなぁと。ファーストアルバムまでのシングル5枚の中では一番好きな曲かな。
6th single「Is this love」(★9.5点)
シングル「DEPARTURES」が大ヒット、そしてそれに引きずられるように1stアルバム「globe」が、当時のアルバムセールスの最高記録を作る(後にB'zや宇多田に抜かれるわけですが)という、まさにglobe旋風が巻き起こっている中に出されたシングルですが、それにしてはなんだかアッサリ風味で、プロモーションビデオに1億かけたらしいという割には(PVは確かに一見の価値ありの綺麗な作品でした)売り上げは60万枚弱と撃沈。
でもこの曲名曲ですよ。静かなイントロから始まり、最初はMARCのラップで地味に進行していき、サビメロも地味目なのですが、どこも完成度が高い。KEIKOの綺麗なファルセットも相まって、非常に解放感ある仕上がりになっています。もう少し売れても良かったと思うのですが、やっぱり当時のglobeにはカラオケ映えする曲が求められていたんでしょうかねぇ。
7th single「Can't Stop Fallin' in Love」(★8点)
やっぱり「Is this love」が売れなかったからなのか?このシングルは妙に「DEPARTURES」を意識したような出来映えとなっていて、まぁ確かにKEIKOの演歌風歌唱もはまっている曲ではあります。とりあえず「DEPARTURES」と並んで冬の名曲と言える曲です。そういえば確か「DEPARTURES」と同じタイアップだったんだっけ?もしかしたらタイアップの話が先に出来ていて、「前回と同じようなヤツ、お願いしまっせ」とか頼まれたんだろうか(笑)。
8th single「FACE」(★10点)
★10点満点。まぁ★9.5点との差はそんなに無いんだけど、自分も大好きで、他人にも勧められやすい、と言う意味で★10点。
静かに展開するAメロ、盛り上がるBメロ、キャッチーなサビメロと、どこもかしこも完璧な出来。「鏡に映った あなたと二人」っていう歌詞も印象的です。相変わらず全部理解しようとすると意味不明ですが(笑)。BメロラストのKEIKOの叫び(?)は神。うーん、何回聞いてもいい曲だなぁ~。
サウンド的には生音の使用が増えた、次のアルバム「FACES PLACES」を意識してる感じ。初期globeとはだんだん変化してきてるのが解ります。
9th single「FACES PLACES」(★9.5点)
この曲も凄いわぁ。正直、初期globeにあったようなカラオケ向きのキャッチーさは無いんだけど、この曲はとにかくプログレ的な曲構成が凄い。かなり高い所までしっかりと歌いきるKEIKOの歌唱も素晴らしい。サウンドも生音メインのロック的な重い感じになっていて、同名タイトルのアルバムを象徴する出来映えになっています。そういう点では同じく先行シングルだった「FREEDOM」みたいな位置づけではありますが、曲調はもの凄く変わってる。今のglobeがやっても絶対に一般受けしなさそうだもん、これ。完成度は高いし、名曲だけど。この曲をリードトラックに、アルバムも前作と同じくらいの400万枚近いセールスを記録するのですが、正直スゲェなぁと思う。この曲を大衆に聴かせるパワーをこの時期のglobe(もしくは小室哲哉)は持っていた。
10th single「Anytime smokin'cigarette」(★8.5点)
アルバム「FACS PLACES」からのシングルカットされた曲。「FACES PLACES」にも増してヘヴィーな曲で、これをシングルカットした小室哲哉の気持ちも分からないではないし、名曲だとは思うけれど、僕がもしリリースに関する発言権を持っていたら(なんちゅう仮定だ)絶対にシングルカットさせるのを止めさせようとしたと思う(笑)。1曲で7分越えてるし。
ま、そうは言ってもタバコを絡めた半ばヤケクソとも思える歌詞、KEIKOのなげやり歌唱もバッチリはまっていて、好きな人は好きになると思います。僕は中学生の時に初めて聞いたのだけれど、最初はこの曲の良さが解らなかったなぁ・・・。今ではタバコは吸わないけれど、この曲の良さはそれなりに解ってるつもりです。
11th single「Wanderin’Destiny」(★9点)
この曲はとにかくメロディが綺麗。メロディアスなサビメロが全てを物語ってますね。そして深い。歌詞も重い。名曲だと思うけれど、サウンドもずっしりと重みを感じるものになっていて一般リスナーには取っつきづらかったのか?ドラマ主題歌だったにも関わらず、ミリオン達成ならず。
個人的にはコーラスが増えたアルバムバージョンの方が好きです。
12th single「Love again」(★8点)
前作とはまたうってかわって、今度はサウンドが妙にチカラ入ってます。トランスを混ぜたこのサウンドは小室好きにはたまりません。さじ加減が絶妙です。メロディはちょっと単調かなぁ?とも思わないでもないけど、サウンドのおかげもあってか退屈さは感じませんね。同名アルバムの先行シングルだったわけですが、globeって先行シングルの切り方が上手い。この曲もアルバムを象徴する1曲となっています。
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