上木彩矢、月島きらり、安倍なつみ、中川翔子、一挙レビュー。

オリコンデイリーチャートで３位を記録した、らき★すたのテーマ曲「もってけ！セーラーふく」、勢いが凄いです。この前アニメイトへ行ったらレジで並んでる人の半分以上が らき★すた のCDを持ってた（ちゃんと確認したわけではないですがかなり目立ってたのはホント）。なんなんだいったい。今日のデイリーでまた３位に上昇。凄い。弟も欲しがってた（でも資金不足のせいで買う気はないらしい）。ひょっとしたら１位獲得、本当にあり得るんじゃ？初動も水樹奈々「SECRET AMBITON」を越えてしまいそうで水樹奈々ファンとしてはなんか複雑。

ミセカケのI Love you／上木彩矢（★７．５点）
前作「眠っていた気持ち 眠っていたココロ」と同じ、作詞：上木彩矢、作曲：大野愛果、編曲：葉山たけし、で作られた曲。ってことでぶっちゃけ同じような曲になってるよーな気がする。いくら同じ作家陣でも もう少し変化があっても良いと思うんだけどなぁ・・・。強いての違いを言えばこちらの方がやや大人っぽくなった感じではある。悪く言えばおとなしくなってロックからさらに遠ざかった。
ホント、この程度じゃ「ロック」だとは言えないと思うのだけれど。椎名へきるやAice5の方がよっぽどロックしてるぞ。葉山さんのアレンジは良い意味でも悪い意味でも、キチンとまとまっているんですよね。それが上木彩矢にはあまり合ってない気がします。上木彩矢の歌唱で無理矢理ロックに引き寄せている感じ。

でも、曲自体は悪くないんですけどね。作曲の大野さんは一時期よりかなり調子良くなってるみたいだし。こういうなんちゃってロックは好きではあるんです。でもやっぱりなんとなく釈然としないのですよ。もどかしい。C/Wの方がよりロックしてて雰囲気はいいです。

ハッピー☆彡／月島きらり starring 久住小春（★７．５点）
正直、「バラライカ」ほどのインパクトは無いんだけど、覚えやすいメロディーと はじけた雰囲気は対象年齢を考えると「バラライカ」よりアニメに合ってると思う。メロと歌詞はアイドルっぽいんだけど、なんかイントロや間奏にロックの味付けがしてあるのが意外にカコイイ。椎名へきるのアルバム曲に１曲は入ってるハイテンションロックナンバーに近いニオイを感じました。
C/W「恋の魔法はハビビのビ！」は「バラライカ」の雰囲気を引き継ぎ、さらに怪しい方向に推し進めた感じ。何気に月島きらり～ってC/W曲もハズレがないのが凄いな。オリコン２位おめでと。

Too far away～女のこころ～／安倍なつみ（★７．５点）
谷村新司のカバー曲だそうです。「ザ・ストレス」のカバーはもの凄く企画モノ臭漂ってましたが、今回は作詞の人が安倍なつみ用に少し歌詞を書き直したりとマジメな感じ。松浦亜弥と同じく、アイドルからの脱皮を試みてる最中なんでしょうか。柔らかで上質な雰囲気はイイ。ただちょっとオーソドックスすぎな感じもする。「オーソドックスな名曲」とするか「オーソドックスすぎて地味」とするかは聞き手によるかも。個人的にはその狭間で揺れてます。でも安倍なつみでバラードの名曲って今まで無かったのでこのカバーはアリだと思う。
でもオリコンチャートで月島きらり～の２週目より下になっちゃったのはマズかったね。時代の流れなのか、ファンはバラードをあんまり望んでないのか。

しょこたん☆かばー ～アニソンに恋をして。～／中川翔子（★７点）
自他共に認められまくりのアニメヲタクである中川翔子がアニソン中のアニソンばかりを５曲ほどカバー。５曲っていう曲数がなんか中途半端ですがまぁいいや。聞き覚えがあったのは「残酷な天使のテーゼ」と「ロマンティックあげるよ」だけなんですけど、曲やアレンジとかよりも、しょこたんの歌声の変幻自在さに驚き。しょこたん自身がこだわりを持つアニソンなので原曲の雰囲気を壊さないようにしたらしいのですが、しょこたん自身が楽曲の色にしっかりと染まっているのに感心。
次のシングル「空色デイズ」ではアニソンロックに挑戦してるみたいで、試聴した感じではなかなか良さそうなので期待。オリコンTOP10入りなるか？歌番組にも出演すれば入れると思うけど、どうなるか。