更新怠りまくりですいません。そしてここ最近の記事見てると、椎名へきるのアルバムレビューをいきなりドカンと出したりと、暴走しすぎですいません。スランプです。ちょースランプ。日常でもヤバい状況になりかかってますが、とりあえず生きてます。僕はここにいるよ!
というわけで、予告していたとおり、上原あずみのニューシングル、レビューですっ、ハイ。
Never free/上原あずみ
trk-1.Never free(★9点)
作詞:上原あずみ 作曲:川島だりあ 編曲:小澤正澄
上原あずみ、復帰第二作目は、今まで以上に重く、暗い雰囲気のハードロックバラード。
あぁ。結論から書いてしまうと、上原あずみ、最高傑作のできあがりです。
正直、前シングル「秘密」は、復活のご祝儀の意味も込めて買ったし、点数も少し甘めにつけたんですね。いや、良い曲だし、嘘書いた訳じゃないけど、やっぱり「復活おめでとう」って心境も少しは影響してました。
というわけで、今回は買わないで済ましちゃおうかなって思ってたんですよね。
でも、こんな曲だったら買わずにはいられませんよ。
まず元PAMELAH小澤さんの編曲。スバラシイ。イントロのスリリングなピアノが効果的。小澤さんがピアノの音を取り入れてるのって珍しいですが良いです。そしてそのピアノにからむのが小澤さんお得意の重圧なギター。鳴りまくってます。小澤アレンジ好きにはタマラナイです。近年の小澤さん編曲ワークスの中では「飛び立てない私にあなたが翼をくれた」以来の最高傑作。
メロディーも久しぶりの提供と思われる川島だりあ作曲で、これがまた良いんです。前作「秘密」にあったようなキャッチーさはあんまり無いんですが、全体に漂うマイナーな感じが良いですっ。サビ前のタメ部分「Never free・・・」っていう部分がツボです。
そして上原あずみの詞。言葉としては非常にシンプルかつストレートではあるのですが、そのぶん心にグサグサとくる感じ。上原あずみならではの鬱詞で、人によっては「重すぎる、暗すぎる」って思う人もいると思うのですけれど、逆に僕のようにクリーンヒットする人もいるわけで。オブラートにあんまり包んでないので、好き嫌いが別れる詞だとは思いますが、この曲の重圧な雰囲気にはすごくフィットしてます。
「心を醜く歪め 体を凍り付かせた僕の罪」
とか、書けますか?
個人的には「誰かに解って欲しいのに 誰にも本音は晒せない」ってフレーズが気に入っております。
難点を挙げるとすると、3曲目のオリジナルバージョンと比べるとちょっと短くしすぎじゃないか?っていう所と、上原あずみの歌唱があんまりにも弱々しくて歌いこなせていない・・・というかまともに歌えてすらいないのがややキツいかなと。まぁ鬱で暗い雰囲気には合っていると言えば合っているので、そこまで大きな不満ではないです。
詞/曲/編曲、ともにスバラシイ出来の傑作。今年のGIZA studioの曲の中では今のところいちばん良いと思いました。
trk-2.lie(★7点)
作詞:上原あずみ 作曲&編曲:綿貫正顕
こちらはバンド感のあるアップテンポな曲。パン工場ライブでは結構前から披露されていて、てっきりシングルになると思ってた曲です。
で。シングルになると思ってしまうくらいにメロディーは良いし、上原あずみの詞も相変わらずこういう心の葛藤みたいな事書くとホント上手いなぁと思うのですが。
大サビ「例えそれが偽善でも~」って所のボーカルがどうにも加工してる感じがする(音程の修正をかけすぎ?)というか、なんだか曲とマッチしてないんですよね。こういうアップテンポな曲だと上原あずみのボーカルの脆弱さが余計に出てしまうのも気になりますねぇ。
というわけで点数はちょっと低め。「Never free」の前にはかすんでしまっているけれど悪い曲ではないですよ。むしろ良い曲。
trk-3.Never free -original mix-(★9.5点)
作編曲のメンツはtrk-1といっしょ。
こちらが本来のオリジナル。アレンジは1曲目とあんまり変わらずですがイントロのピアノがより前に出ている感じ。長さは7分を超えるのですが、曲の構成としてはそんなに奇抜なところはなく。こっちの方がtrk-1より良いと思うので点数は一応アップ。ですが、ちょっと間延びしてる気がしないこともない。1曲目と3曲目の中間、5分くらいのバージョンが欲しかったようなー。
trk-4.秘密 -SECRET PUSH MIX-(★7点)
ん?これはなんなんでしょう。リミックスかと思ってましたが、なんか別バージョンにも達してないです。ほとんど原曲と変わりなし。収録意図・・・というか制作意図自体がよくわからんのですが、まぁ「前作のシングルはこんな感じだったんですよー」みたいな宣伝目的・・・?
前作シングルでもちょっと思ったんですけれど。三枝夕夏 IN dbがパンクロック路線に変わる以前、バンド化した後(つまり「君と約束した~」から「ジューンブライド」まで)の路線に近くなったような気がします。要するに打ち込みエセバンド風(笑)の、僕がファンになったころの路線。まぁ単純に編曲を小澤さんがメインで手がけているからだと思いますが(汗)。
というわけで評価はかなり甘いかも・・・。
でも本当にオススメです、「Never free」。
精神的にヤバい人は共感できるかもしれません・・・
逆にもっと鬱になる可能性も否定できませんがー。
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